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公開日:2025年12月8日 更新日:2025年12月8日

今をお見せします!区役所の現場

今をお見せします!区役所の現場

「区役所の仕事」といわれても、イメージが湧きにくい方も多いのではないでしょうか。足立区役所には約580の係(4月1日時点)があり、その業務は防災、税、福祉、都市計画、教育など、非常に多岐にわたります。今回、区役所の仕事の中から一部の現場をピックアップしてご紹介します。

 

現場をピックアップしてご紹介します!

 

 

私たちのミッション:災害時のトイレ問題を解決する

災害対策のなかでも、近年特に注目されているのが「トイレ対策」です。区には、災害時のトイレに関する課題に専門的に取り組む職員がいます。

汚水の再生循環で、上下水道が止まっても使用できる災害用トイレを8年3月から試験導入予定

 

 

 

防災戦略課災害時トイレ計画担当・齋藤係長

 

トイレ対策で命を守る

東日本大震災時、水洗機能を失い使用できなくなった便器大規模災害が起こると水洗トイレが長期間使用できなくなり、特に避難所などでトイレの衛生環境が悪化します。過去の災害では、このような状況が一因となり死に至る「災害関連死」が多数報告されており、トイレ対策は急務です。区では、安全で質の高い生活環境を確保するために、「災害時のトイレ確保・管理計画」を7年度中に策定し、対処していきます。

 

災害時でも安心して使えるトイレを確保

これまでの災害で、仮設トイレに関する課題が多く浮き彫りになりました。特に深刻なのは、し尿の汲み取り(くみとり)が追い付かず使用不能になってしまったことです。これを教訓とし、近年は汲み取りの必要頻度が大幅に減少した災害用トイレが登場しており、区でも試験導入する予定です。

従来の仮設トイレの課題

自分で自分を守る備えを

災害に備えて区でも対策を行っていますが、発災直後3日間は公的支援が困難になることが想定されます。携帯・簡易トイレを備蓄すると同時に、使い方を日ごろから確認し、いざというときに使えるようにしておくことも大切です。

1人1日5回×3日分以上を用意しましょう

 

私たちのミッション:きれいなまちを守る

区では、まちをきれいにすることで、より安全・安心な足立区を実現していく「ビューティフル・ウィンドウズ運動」を推進し、様々な事業に取り組んでいます。

6年度に消去した落書きは約180件

 

 

 

 

生活環境保全課不法投棄担当・菊地係長

美しいまちは安全なまち

川に冷蔵庫が不法投棄されていたことも不法投棄物を放置すると、その場所にさらにごみが捨てられていく悪循環に陥り、治安の悪化につながります。6年度は約1,600件の通報を受け付けて各管理者に対応を依頼し、約7,000個の不法投棄物を撤去。そのうち約6割を自転車が占めました。

 

落書き、決して放置しません

区民の皆さんからの通報で発見するほか、区職員が区内を点検して落書きがないかを確認しています。道路設備や電柱など公共物への落書きに対応しているだけでなく、民有地の落書きの場合は、所有者に無料で落書き消去の支援を行っています。

区職員が専用の道具で落書きを消去

違反広告物を許さない

歩道などに掲示された違反広告物。6年度は約1万5,000枚を除却

電柱・ガードレール等に無許可で掲出されているはり紙などの違反広告物は、まちの景観を損なうばかりでなく、交通安全を阻害する要因にもなっています。違反広告物を無断ではがすと法律違反となる場合があるため、区長から委嘱を受けた500人のボランティア(11月1日時点)と協力し、除却しています。

 

 

私たちのミッション:「行ってみたくなる図書館」を実現する

区内に15カ所ある区立図書館。利用者数は区民の約1割にとどまっています。そこで、今年6月に「足立区図書館サービスデザインアクションプラン」を策定し、利用者を増やすための試行錯誤を繰り返しています。

利用マナーの心配から、親子での利用は控えているとの声が届いている

 

 

 

 

中央図書館図書館サービスデザイン担当課図書館サービスデザイン担当・大垣係長

 足立での暮らしや学びが楽しくなる図書館へ

アクションプランでは、足立区の図書館を「本を読む人も読まない人も訪れ、区民でにぎわう図書館」にすることをめざしています。様々な仕掛けを通して、図書館を読書だけでなく、人と人との交流や人生を豊かにする体験ができる施設に進化させていきます。

本を読むだけではなく、利用者同士が交流できるような図書館に

誰でも気兼ねなく来館できる環境を

小さい子どもは声を上げるから、周囲の目が心配

現在の図書館は「静かな環境」を求める利用者が多く、親子やグループなど会話をしながら利用したい方は、来館を躊躇(ちゅうちょ)してしまっているのが現状です。従来の静かな環境を確保しつつ、そのような方々が気兼ねなく来館できる新しい館内ルールを、8年度からの試行に向けて準備しています。

思いがけない本との出会いをつくる

利用者の皆さんに気軽に本に親しんでもらうために、「本を読みたくなる仕掛け」を取り入れています。例えば、目につきやすい本の置き方の工夫や、入門書として役立つ漫画本の収集の強化など、新しいことにチャレンジしています。

ディスプレイを工夫した本棚。表紙が目につきやすい

図書館で身体を動かしてみよう

読書からスポーツへ関心・行動を広げてもらうために、中央図書館の入り口にトレーニングマシンを設置しています。マシン1つにつき所要時間3分で、手軽に運動できます。マシンの近くには、運動・健康に関連する書籍コーナーを設置しています。

中央図書館の入り口にトレーニングマシンを設置しています

運動・健康に関連する書籍コーナー

 

 

ミッション:道路・公園の安全を保つ

区が管理する道路は、区内全体で約980km、公園などは約600カ所あります。
道路維持課・公園維持課では、皆さんが日々利用する道路や公園を定期的に点検し、損傷を発見したら補修工事を行っています。皆さんからの通報も今年度の4月~9月で2,199件受け付けており、迅速な対応を心がけています。

道路陥没の恐れがないか、地下水路に入り点検を行う

ミッション:空からまちを「視(み)る」

災害時、建物の倒壊や火災で人が立ち入りできない環境下で、被害状況の確認などに活用されるのがドローンです。区には部署を超えた11人で構成されるドローンパイロットチームがあり、いかなる条件下でもドローンを安全・円滑に飛行させる技能である「一等無人航空機操縦士」の資格取得者が6人在籍しています。

西新井警察署との合同訓練でドローンを操縦する様子。平時は公共施設の調査・点検などにも出動する

悪天候でも飛行可能。赤外線カメラも備える

ミッション:健康で快適な生活を守る

水に薬品を入れ、水質が適正か検査している足立保健所の3階にある「衛生試験所」。主な業務は、感染症の発生予防・拡大防止のための腸管系病原微生物検査(O157など)、浴場や区立小・中学校のプールなどの水質検査です。ほかにも、食品の添加物や食中毒菌の検査なども実施しており、年間約2万件の検査を行っています。

 

ミッション:専門の知識・経験を活かす

区役所には、特定分野のプロフェッショナルが数多く在籍しています。例えば、危機管理部には警視庁や東京消防庁から派遣されている職員が在籍しており、区と警視庁・東京消防庁との橋渡し役を担っています。ほかにも、元警察官の職員が青パトでの区内巡回や客引きの取り締まりで地域の防犯に尽力するなど、活躍の場は様々です。

六町駅前安全安心ステーション「ろくまる」には元警察官の職員が常駐

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