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公開日:2020年6月1日 更新日:2023年9月16日
■足立区登録有形文化財(古文書)〈昭和58年12月16日登録〉
■大聖寺(関原2-22-10) 【地図】(外部サイトへリンク)
■非公開
関原不動尊の草創の由来を刻んだもので、縦20センチ、横26センチの大きさの版木2枚からなっています。内容は、開祖の小宮光徳を中心とした物語です。
関原不動は、文明2年(1470)開山。光徳は、応仁年中には足柄(神奈川県)の関守でしたが、たまたま関の原の草堂で桂花老人と出会い、霊木の根元を使って彫られたという不動明王の尊像を授かりました。早速旧里に帰り剃髪して草庵を営みました。その後、天正13年(1585)に本寺の吉祥院が勧進元となり、堂宇を再建して関原山不動院大聖寺と称するようになったといいます。
末尾に「弘化二乙巳秋再調刻之、関原山大聖密寺第廿一世現住」とあり、弘化2年(1854)の複製であることがわかります。
通称関原不動と呼ばれ、その由来と地名が重なりあい、広く民間の信仰をあつめることとなりました。江戸市中の各所に講中が生まれ隆盛でした。
なお、関原不動尊略縁起の他に、「大聖寺本堂」・「大般若経」・「八代目市川団十郎奉納木造提灯」および板碑2基が文化財に登録されています。
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