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公開日:2018年12月18日 更新日:2018年12月18日

板碑(いたび)

板碑は中世の供養塔の一種です。

関東に多く残る武蔵型板碑は、秩父原産の青石(緑泥片岩)を素材とし、板状に整形してあるので、板石塔婆、青石塔婆ともよばれます。

秩父から荒川の舟運によって石材が足立にもたらされました。
区内には200基以上の板碑が確認され、年代がわかるもので最古のものは文永9(1272)年、最も新しいものは天正3(1575)年のものです。
区内の分布は、ほとんど西側に偏っています。
これは、西側には古くから集落があったこと、東側は江戸時代以降に開発されたことを物語っています。
板碑は墓標や生前供養に用いられた場合もあります。
当初、武士や僧侶が作っていましたが、やがて一般民衆にも広がり、自らの信仰を共同して造立し祈願する板碑(結衆板碑)などさまざまな目的を持っていました。


徳治二年銘板碑


永和三年銘板碑


嘉元元年銘板碑

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