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公開日:2021年2月16日 更新日:2023年9月16日

木造千手観音立像(もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)一躯

■足立区登録有形文化財(彫刻)〈昭和60年11月12日登録〉
■勝専寺(千住2-11) 【地図】(外部サイトへリンク)
■非公開

千手観音

勝専寺は、通称「赤門寺」と呼ばれ親しまれている浄土宗の寺院で、文応元年(1260)に勝蓮社専阿上人を開山とし、新井政勝が開基したと伝わります。江戸時代に日光道中が整備されると、勝専寺に徳川将軍家が御殿を造営し、徳川秀忠や家光ら歴代の将軍が利用しました。
温和で優雅な表情をしている本像は、左右の背面に二十手ずつあわせて四十手あり、胸前にも二手そなえています。一手は二十五手を表現しているので、四十手で千手となります。千手は、一切の衆生を救済するという大願を表しています。
『新編武蔵風土記』には、新井政勝の父政次が荒川から本像を引き上げ、深く信仰したと記されています。また、千住の地名は、本像の「千手」が転じたものともいわれており、千住地域の歴史にとって欠くことのできない文化財です。
なお、勝専寺は、「木造閻魔王坐像」・扁額「三宮神山」・「兜附具足」および板碑3基が文化財に登録されています。

 

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