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公開日:2021年12月16日 更新日:2021年12月16日

足立区の「GAME CHANGER」にインタビュー第3弾サウンドテーブルテニスプレイヤー児島康雄さん

第3回目は、視覚障がいのある児島康雄さんに「あだちスポーツコンシェルジュ※1」を通じて始めた「サウンドテーブルテニス(STT)※2」の魅力や、今後挑戦してみたいことなどのお話を聞きました。

(※1)あだちスポーツコンシェルジュとは、2020年9月に足立区に誕生した障がいのある方の運動・スポーツ相談窓口です。スポーツ施設や総合型地域クラブなどの活動場所をご案内するほか、見学・体験会への立ち合いやサークル加入の調整など、障がいのある方の運動・スポーツ活動をお手伝いしています。

(※2)サウンドテーブルテニス(STT)とは、アイマスクをした状態で音のなるピンポン玉を打ち合う卓球で、視覚に障がいがある方も、ない方も同じ条件で対戦できる競技です。音を聞き分ける集中力がポイントで、卓球台のサイドとエンドにあるフレームのうちエンドフレームに当てれば得点になります。ただし、打球に勢いありすぎて下に落ちてしまったら相手の得点に、強く打ちすぎないように工夫しています。

あだちスポーツコンシェルジュを利用したきっかけ

 昨年のあだち広報8月25日号で9月から足立区に障がい者の運動・スポーツの総合相談窓口「あだちスポーツコンシェルジュ」がスタートするという記事を見て、ぜひ利用してみたいと思ったのがきっかけです。相談窓口が開設する3日くらい前だったのですが、すぐに「話を聞きたい、早く相談してもいいですか」と電話しました。新型コロナウイルスの影響もあり、スポーツができていなかったので相談ができてとてもよかったですね。

児島さん1

サウンドテーブルテニスとの出会い

 私は、視覚に障がいがあるものですから、あだちスポーツコンシェルジュの相談員に、見える範囲が限られていてもできるスポーツはないかと話したところ「サウンドテーブルテニス(STT)※」を紹介していただきました。STTには、現在も足立区総合スポーツセンターで、月に2回程度参加しています。

 STTを始めてからは、生活の中に大きな変化があったなと感じています。まずは、肉体的に新陳代謝がものすごくあがりました。STTを通した運動はもちろんのこと、練習会場までの移動もよい運動になっています。本当に体が軽くなった気がします。そして心の新陳代謝ができるようになったことが一番の変化だと感じています。たくさんの仲間と出会い、コミュニケーションをとることで、幅広くイベントに参加するようにもなりました。最近では、仲間とZoomを通して情報交換したり、私は音楽が好きなのでアコーディオンや、ギターの演奏を聴きに行ったりもしましたよ。同じ趣味をもった友人とコミュニケーションをとっていると本当に心が和みますね。

児島さんSTT2  動画インタビュー1

STTを楽しむ児島さん(奥)

サウンドテーブルテニスの魅力、今後挑戦したいこと

 サウンドテーブルテニス(STT)の魅力は3つあると思っています。1つ目は、視覚障がいがあっても安心してスポーツができるということです。私が活動しているクラブでは、私たちができないことをサポートしてくれる環境が整っています。2つ目は、適度な運動ができるということです。STTは、激しいスポーツではなく気軽に楽しむことができることが魅力です。笑いもありながら自分なりに楽しんでいます。3つ目は、同じ障がいがある仲間に出会えたことです。皆さんが暖かく迎えてくれて、なんでも気軽に話ができるようになったことが嬉しかったですね。

 STTを始めて仲間とコミュニケーションをとることが増えたことから、今後はサッカーやバレーボールのようなチームで一つになって協力するスポーツに挑戦してみたいと思っています。

児島さんインタビュー  児島さんSTT1

あだちスポーツコンシェルジュに期待すること 

 私は、名古屋出身で、地元の障がいがある友人にあだちスポーツコンシェルジュの話をすると、「足立区いいな!羨ましい!」と言われるんです。あだちスポーツコンシェルジュは、障がい者にとって本当に大切な部署だと感じています。

 私は障がい者になってから、様々な障がいのある方とコミュニケーションをとる機会が増えました。今は、新型コロナウイルスの影響などで悩みを抱えている人が多いと感じています。そういう人たちがスポーツを通して勇気づけられたり、喜びを味わえる機会を提供してもらえるあだちスポーツコンシェルジュ。さらに利用者が増えればいいなと思っています。

児島さんアップ

 

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