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公開日:2021年8月2日 更新日:2024年12月17日
社会実験バス ブンブン号は、目標の収支率24%を達成できなかったため、令和6年3月22日(金曜日)をもって運行を終了しました。
詳しくはこちら(PDF:559KB)をご参照ください。
花畑地域では『足立区地域内交通導入サポート制度』を活用した、将来に渡り持続可能な移動手段確保のため、足立区・地域住民・交通事業者で連携・協力しながら、限られた地域内を運行する交通手段導入の検討を進めています。
詳細はこちら
ブンブン号とは
検証運行結果
社会実験バス「ブンブン号」は、花畑周辺地域における交通不便地域の解消に向け、運行を開始したバス路線です。
区と東武バスセントラル株式会社が協定を締結し、運賃収入等を除いた運行に必要な経費は、区が負担しています。
収支率(24%)の2期連続達成(1期=6か月)を本格運行の条件として運行を開始しましたが、目標収支率を達成することが出来ず、運行終了となりました。
※運行当初は東京都シルバーパスが利用可能でしたが、収支率を鑑み、令和4年10月から東京都シルバーパスの利用を不可とし、代替として70歳以上の希望者の方には、ブンブン号を110円でご利用いただける「乗車割引証」を発行していました。
定期的に開催していた「花畑周辺地域公共交通検討会」では、「ブンブン号」について、導入検討時から、地域住民・足立区・交通事業者が情報共有及び意見交換等を実施してきました。
(詳細については、花畑周辺地域公共交通検討会についてをご確認ください)。
収支率とは、バスの運行経費*(人件費、燃料費等)に対する運行収入(運賃等)の割合のことです。
※ブンブン号では、運行経費から車両購入費(5年均等割り)を除外
項目 | 金額(円) |
運行収入 | 9,986,861 |
運行経費 | 89,481,327 |
収支率 |
11.1% |
項目 | 金額(円) |
運行収入 | 6,584,490 |
運行経費 | 42,089,926 |
収支率 | 15.6% |
本格運行移行への最終判断となる4期(令和5年4月から9月)の収支率は、19.1%となり、目標の収支率24%を下回りました。
4期で収支率24%を達成できなかったため、社会実験バス ブンブン号は、令和6年3月22日(金曜日)をもって、運行を終了します。
項目 | 金額(円) |
運行収入 | 7,319,248 |
運行経費 | 38,348,961 |
収支率 | 19.1% |
収支率向上のため、令和4年10月1日から東京都シルバーパスを利用不可として、乗車割引証の提示により、110円で乗車できるよう変更しました。
※ 令和4年4月に回数券を販売したため、2期以降は回数券利用者をカウントしています。
※ 令和4年10月1日より「乗車割引証」を導入(東京都シルバーパス利用不可)したため、3期以降は乗車割引証利用者をカウントしています。
利用実態を把握の為、令和5年5月22日から7月20日まで、センサー式の乗降カウントシステムを用いて、各バス停における乗降客数(全便)の調査を実施しました。
また、運行開始以来、区職員が定期的に実施。(1)では乗降の数しか把握出来ないため、どのような方がどこで乗り、どこで降りたかの利用者属性やOD(起終点)を調査しました。
乗降調査等の結果、ブンブン号路線の北側(花畑桑袋団地⇔花畑五丁目)と南側(保木間地域⇔六町駅)とでは、利用の目的(買物・通勤など)や利用の多い時間帯などが大きく異なり、バスのような定期運行型の交通手段は、適していないことがわかりました。平日や土休日別の検証は、下記をご覧ください。
ブンブン号運行終了後の地域の交通課題の解決に向けて、公共交通の現状や新たな交通手段の事例に関する勉強会をブンブン号の沿線地域で開催しました。
詳しくは、新たな交通手段に関する勉強会についてをご参照ください。
Q 区は1年あたりいくら負担するの?
A 収支率24%の場合で、およそ1億円です。
現時点で、運行経費1億円と4台分のバス車両購入額相当分(5年間均等分割)2千4百万円の、合わせて約1億2千4百万円を事業費として見込んでいます。
ただし、収支率の計算式にバス車両購入額相当分は含みません。収支率24%の場合は、運賃等収入(2千4百万円)÷運行経費(1億円)=収支率(24%)と計算します。
この場合、区の負担額は差引の7千6百万円とバス車両購入額相当分2千4百万円を合わせた、約1億円となります。
Q ルートの変更はできないの? 運賃を一律100円などに変更できないの?
A 変更は非常に困難です。
今回の花畑周辺地域における社会実験バスは、足立区総合交通計画に基づき、交通不便地域の解消に資するバス交通の導入として運行を開始しています。
ルートや運賃等の運行計画については、花畑周辺地域公共交通検討会において検討を重ね決定していますが、社会実験バスの性格がコミュニティバスにあたるため、前提として、他のバス路線への影響を極力排する必要がありました。
具体的には、国土交通省の指導により、
・ 他のバス路線とのルート競合を極力減らすこと
・ 運賃の差別化を行わないこと
などが求められています。
したがって、運賃は220円が原則となり、ルートについても、多数のルート案の内、影響が最も少ない現行のルートに決定しています。
○○駅に向かえば集客が見込めるのでは、といったご意見もいただきますが、たとえ収入が増加したとしても、運行距離が長くなれば運行経費はかさみ、収支目標を達成するためには運行本数を減らさなければならない、ということになります。
また、バスが通れる道はそう多くはなく、○○駅に向かう道中で、必ず他のバス路線との競合が起こってしまいます。
以上をクリアして、ようやくルート変更に着手できたとしても、検討会における検討や関係機関との協議、バス停設置のお願い・工事、関係機関への届出、事前の周知・広報活動など、行わなければならない多数の事項があるため、膨大な時間がかかり、検証期間内には到底終わりません。
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