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公開日:2024年12月6日 更新日:2024年12月6日
実は「荒川」は、昭和5 年(1930)の前と後では違う川のことを指します。
『ビビビ美アダチ』で主に取り上げている江戸時代後期の「荒川」とは、現在の「隅田川」を指します。ここでは簡略化して三つの図で紹介していますが、実は複雑な変遷をたどっています。
荒川放水路ができる前までは鐘ヶ淵付近(川が大きく曲がる地点)までを荒川と呼び、鐘ヶ淵から江戸湾(現在の東京湾)河口までを隅田川と呼んでいました。
どちらも同じ川ですが、地域によって違う名前で呼ばれていたわけです。
昭和5年に「荒川放水路」が完成しますが、「荒川」「隅田川」の呼び方は同じでした。
そのため、三つの河川名が混在する状態になりました。
岩淵水門から東京湾につづく、かつての荒川=隅田川が正式に「隅田川」となったのは、昭和40(1965)年の河川法の改正によります。
同法により荒川放水路の名称が廃され、かつての放水路の流路が「荒川」となります。
こうして現在の荒川・隅田川に整理が行われ今日の姿となりました。
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