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公開日:2021年8月18日 更新日:2021年8月18日

【協創info】Vol.2 ―協創があだちを変える―

 区民、団体、企業など地域の多様な主体がつながり、自主的・自立的に地域課題の解決や魅力創出に取り組む「協創」は広がっています。皆さんに「協創」を身近に感じていただくため、協創活動の事例を「協創info」としてご紹介していきます。 

 Vol.2は食の支援に関する協創活動をご紹介します。

 皆さんは「フードパントリー」をご存じですか?

フードパントリー

 新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響による失業や収入減少をよぎなくされ、生活困窮の状況に陥る家庭が増えています。各フードパントリーには、「子どもにたくさん食べさせてあげたいが、収入が減少しているため食費を節約せざるを得ない。」といった切実な保護者の声が寄せられています。

 地域のNPOやボランティア、民生・児童委員、企業などが連携し、満足な食事を取ることができない生活困窮者やひとり親世帯へ食料品を提供する「フードパントリー」。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために多くの子ども食堂が活動を停止している中、フードパントリーによる食の支援が広がっています。2021年7月版のあだちフードパントリーMAPでは、18のフードパントリーを掲載しています。

 支援は食にとどまらず、生活上の困りごとがある方を適切な相談機関につなぐ活動をしている団体も多くあります。

パントリー

フードパントリーで提供する食料品を仕分けする様子

フードパントリーの課題

 「困っている身近な人を助けたい」「まちの課題は地域の力で解決したい」という思いを持ち、活動に取り組む個人や団体・企業は存在していますが、活動にあたっては様々な課題があります。

 フードパントリーにおいても同様であり、「配付活動や食料品を保管する場所が確保できない」「毎月開催するには人手が不足している」「車が無く、食料品を運ぶことができない」「食料品の安定的な確保が難しい」など、多くの課題を抱えています。

 そのような中、足立区六木の『株式会社中村建設(以下「中村建設」という)』の事例をご紹介します。

企業による「場所」の提供

 中村建設が地域のためにと、無償での事務所の空きスペース貸し出しを申し出てくれました。このスペースは企業から寄付された食料品を保管する「倉庫」として『足立区NPO活動支援センター(以下「NPO活動支援センター」という)』が利用し、保管されている食料品はNPO活動支援センターから子ども食堂やフードパントリーなどへ提供され、食の支援が必要な方に届けられています。

 今回、数社の企業からNPO活動支援センターへお米や災害備蓄品の入れ替えにより発生した多くの食料品の寄付申し出がありましたが、保管スペースが限られており、受け入れが難しい状況でした。この食料品を食に困っている家庭へ届けたいと考えていた中、この中村建設からの大変ありがたい申し出を受け、事務所の空きスペースに食料品を保管させていただいたことで多くの家庭へ食の支援を届けることができました。

 中村建設広報部の守屋さんは「足立区の企業様等へ、このような取り組みが広がることを願っております」とお話しされていました。

中村建設

保管

企業から寄付いただいた食料品が中村建設事務所内に保管されている様子

できることでつながる

 中村建設は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、自社の会議等で使用していたスペースの利用が大幅に減ったことにより、空きスペースを地域のために活用したいと思っていました。また、倉庫を求めていたNPO活動支援センターを足立区がつないだことで、「生活に困っている人たちへの食の支援」に場所が利用されました。

 「場所を提供できる企業」と「食の支援ができる団体」がつながったことで、食の支援の輪がさらに広がりました。

 フードパントリーで配付される食料の多くは地域の方や企業などからの寄付品が活用され、フードパントリーの活動はフードロス削減へもつながります。

 地域の課題に対して、「場所の提供」「車による配送ボランティア」「食料の仕分けや配付などをするボランティア」「団体への食料や運営費の寄付」など、一人ひとりができることを持ち寄り、それぞれが結びつくことで解決をする。「協創」にはさまざまな形があります。

 あなたができる「協創」から始めてみませんか?

参考

 

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