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公開日:2018年8月14日 更新日:2021年11月18日

GAME CHANGER-パラスポーツで社会を変える-
足立区×オランダ連携プロジェクト事業 第2弾!!

 GAMECHANGER

第2弾 オランダからスポーツ指導者が来日

平成30年6月26日(火曜日)、27日(水曜日)の2日間、オランダからパラスポーツコンサルタントMarjolijn de Boer(マヨライン・デ・ブーア)氏、コーフボール指導者Dolf Nijbroek(ドルフ・ナイブルック)氏とNOC*NSF事務局の障がい者スポーツ専門家Rita van Driel(リタ・ファン・ドリエル)氏が来日。

今回は区立小・中学校、特別支援学校の教員や地域のスポーツ指導者を対象とした事業を実施しました。

オランダスタッフ紹介

Marjolijn de Boer(マヨライン・デ・ブーア)氏-障がい者スポーツコンサルタント

マヨライン氏
提供:オランダオリンピック委員会・スポーツ連合

特別支援を必要とする人を対象としたスポーツコンサルタント
 MEE(ロッテルダム)スタッフ(2012年-現在)

Dolf Nijbroek(ドルフ・ナイブルック)氏-コーフボール指導者

ドルフ氏
提供:オランダオリンピック委員会・スポーツ連合

オランダコーフボール協会(KNKV)
 スポーツコンサルタント活動(1996年-現在)

Rita van Driel(リタ・ファン・ドリエル)氏-障がい者スポーツプログラムマネージャー

Rita van Driel
提供:オランダオリンピック委員会・スポーツ連合

オランダオリンピック委員会・スポーツ連合(NOC*NSF)
 障がい者スポーツプログラムマネージャー(2008年-現在)
◆オランダ国内
 オランダパラリンピック委員会事務局長(2008年-現在)
◆国際パラリンピック委員会(IPC)
 IPC理事会理事(2009-現在)
 IPC開発委員会委員長(2010年-現在)
◆国際オリンピック委員会(IOC)
 2022年大会調整委員会メンバー(2016年-現在)

「障がい者スポーツ」講習会・コーフボール体験会

 障がい者とのスポーツを活用した交流や、オランダの障がい者スポーツの指導方法を学びました。また、オランダ発祥の「コーフボール」の体験会を実施しました。

【日時】6月26日(火曜日) 午後1時30分から4時45分

【場所】区立花保中学校

【対象者】区立小・中学校の教員

障がい者教育講座 コーフボール体験(小中学校)
講習会の様子                        初めてのコーフボール体験

講習会

マヨライン氏から「出来ない事を考えるのではなく、子どもたちをよく観察し、できることを考える」「身近にある道具を工夫して活用すれば、障がい者のできることも広がる」と、オランダでの障がい者に対する考え方を学びました。

コーフボール体験会

ドルフ氏のコーフボール指導は、詳しいルールを教えません。まずはボールを持ってやってみる。楽しむことが第一の考え方に、規律とルールを重んじる日本の指導方法との違いに先生たちも学ぶことが多かったようです。
今後はコーフボールを小・中学校と都立特別支援学校の交流のツールの一つとして活用していく予定です。

  • コーフボールとは

オランダ発祥で、バスケットボールを基に男女混合で安全にプレーできるように考案されたスポーツ。
ドリブル、一切の接触が禁止。高さがバスケットゴールより45cm高い3.0mあり、バックボードがないコーフ(オランダ語でカゴのこと)に360度どこからでもシュートができる。

都立城北特別支援学校の視察

オランダのスタッフが城北特別支援学校を視察しました。

【日時】平成29年6月27日(火曜日) 午前10時から正午

【場所】都立城北特別支援学校

特支体育の様子
体育の授業に飛び入り参加

肢体不自由の児童・生徒が通う城北特別支援学校で、普段の授業の様子を視察しました。2018年11月のオランダ連携プロジェクト事業に参加した児童・生徒は、2018年11月に来日したリタ氏の再訪問に大変喜んでいました。

都立足立特別支援学校「コーフボール講習会」

 足立特別支援学校では、体育の授業の中で、ドルフ氏のコーフボール指導を実施しました。

【日時】6月27日(水曜日) 午後2時から午後5時

【場所】都立足立特別支援学校

【対象】特別支援学校生徒(知的障がい)、特別支援学校教員

コーディネーショントレーニング ハイタッチ
ボールを使ったコーディネーショントレーニング    上手くいったらハイタッチ 

コーフボール講習会

ドルフ氏の指導でまず驚いたのは、40名以上いる生徒全員にボールを渡し、一斉にトレーニングを開始したこと。順番に並び個別に詳しく指導することより、全員が一緒に楽しむことを大事にしています。
また、シュートが決まると必ずハイタッチをします。生徒とふれあい、褒めること(成功体験)が、子どもたちの自信になり、次のチャレンジに繋がっていきます。
ドルフ氏は子どもたちに詳しいルールは教えません。オランダでは、シュートを決めるにはどうしたらいいのか?どうしたら上手くいくのか?子どもたち自身が考えるよう指導しているそうです。

集合写真(特支)

知ってますか?High-five(ハイ-ファイブ)

ドルフ氏の指導中、よく「High-five」という言葉がでてきました。通訳の方も「ハイファイブ」と訳さずそのまま使っていて、最初は理解できなかったのですが、実は「ハイタッチ」のこと。
ハイタッチは和製英語で、日本国外ではハイファイブが一般的だそうです。

意見交換会

体育の授業終了後にはオランダスタッフと、特別支援学校教員との意見交換会を実施しました。

参加した教員からは、

  • とにかく生徒がいきいきと活動していて「楽しむ」ことの大切さを再認識した。
  • ドルフ氏は生徒たちの様子をよく見ていて、ルールをすぐに変えていた。「できないことをなくす」ことよりも「できる事を伸ばす」指導方法に共感した。

など、オランダの障がい者に対する考え方や指導方法に新たな発見があり、刺激を受けている様子でした。

 

障がい者スポーツ指導者講習会・コーフボール体験会

地域のスポーツ指導者がパラスポーツの指導を学びました。

【日時】6月27日(水曜日) 午後7時から午後9時

【場所】足立区総合スポーツセンター

【対象】総合型地域クラブスタッフ、スポーツ推進委員、障がい者施設職員

講習会(地域スポーツ) コーフボール体験会
障がい者施設の方も初参加積極的な質問も     ここでもしっかり「ハイファイブ」 

指導者講習会

スポーツ推進委員や総合型地域クラブスタッフの他、障がい者関連施設の職員も参加、障がい者スポーツを学びました。パラスポーツを活用した障がい者の社会参加を目指しています。
参加者から、今後は積極的に障がい者に声をかけていこうと思ったなど、前向きな意見が多数寄せられました。

コーフボール体験会

オランダでは、知的障がい者のコーフボールチームが50以上あり、大会も開かれるなど、障がい者のスポーツとしても親しまれています。
参加されたスポーツ推進委員や総合型地域クラブのスタッフも、ドリブル、接触が禁止でさらに男女混合で楽しめるコーフボールに障がい者の参加や幅広い年代で楽しむスポーツとしての手ごたえを感じたようです。
今後、総合型地域クラブなどで「コーフボール教室」など企画していきます。

オランダ連携プロジェクトとは?

オランダ連携プロジェクト「GAME CHANGER -パラスポーツで社会を変える-」は、2017年から2020年までの4年間、足立区、江戸川区、西東京市の3自治体が、共生社会の先進国であるオランダとの連携により、パラスポーツ(障がい者スポーツ)の力を活用して各自治体の地域における社会課題の解決を図る連携事業です。

足立区では「学校」「地域スポーツ(総合型地域クラブなど)」「スポーツイベント」3つのフィールドで学習や体験活動を行います。

「学校」

都立特別支援学校がある花畑地域で事業を実施。
地域の区立小・中学校にオランダのアスリートが訪問。スポーツの持つ力やモチベーションの保ち方などの講演やスポーツ体験を通して、子どもたちのたくましく生き抜く力を育みます。
都立特別支援学校と区立小・中学校の交流により、子どもたちの障がい者理解を育み、地域でいっしょにスポーツを楽しめるような社会を目ざします。

「地域スポーツ」

区内に9か所ある総合型地域クラブを中心に、パラスポーツ事業を推進。学校以外でスポーツをする環境や機会が限られていた障がい者にスポーツの場を提供。さらに地域との交流を図ります。
パラスポーツ指導者を育成していきます。

「スポーツイベント」

パラスポーツの体験・交流事業を実施。パラスポーツの魅力を伝えるとともに、障がい者との交流を推進します。
オランダ連携プロジェクトのパネル展示等を行い、広く事業をPRしていきます。

「GAME CHANGER」とは

試合の流れを大きく変える選手のこと。
転じて社会の仕組みやルールを大きく変革する取り組みや人のことを指しています。

共生社会

これまでかならずしも十分に社会参加できる環境になかった、障がいや様々なハンディキャップのある方々が、地域による助け合いや、バリアフリーなどの整備によって積極的に参加できる社会。

関連リンク

 

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