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公開日:2023年1月10日 更新日:2023年1月10日
多くのクレジットカードには、カードを利用して現金を借りることができるキャッシング枠と、買い物の際に利用することで現金がなくても商品が購入できるショッピング枠という2つの枠が設けられています。
通常、ショッピング枠はあくまでも商品等購入の支払いのために使われるものですが、これを利用して現金を入手することが、「クレジットカードの現金化」と呼ばれているものです。
街中やインターネット等で、「すぐに現金お振込み」「違法性はありません」などという広告をよく見かけますが、利用しても借金の額を増やすだけで、さらにはクレジットカード会社との利用規約違反によりカードが使えなくなるなどのおそれもあります。
クレジットカードのショッピング枠で商品等を購入させ、それを業者が買い取ることで消費者に現金が入るという買取方式や、キャッシュバック付商品をクレジットカードのショッピング枠で購入させ、購入した商品とあわせて現金を渡すというキャッシュバック方式による手口が主なものです。
インターネットで見つけたクレジットカードの現金化業者に電話したところ、「30万円の雑貨をカードで購入すれば21万円をキャッシュバックする」との説明を受け、現金化を依頼した。リボ払いの予定であったが、よく考えると手数料名目の業者の取り分が高額であり、30万円の支払い義務が私に残った。解約したい。
過去に未公開株を購入したことがあり、その未公開株を買い取る代わりに別の新しい株を購入するよう勧誘があった。お金が無いと断ると、クレジットカードで60万円の買物をするように指示され、それを換金して40万円が支払われた。新しい株の代金として40万円を指示された金融機関に振り込んだが、現在所有をしている株を買い取ってくれるはずの代金が振り込まれず、借金だけが増えた。どうしたらいいか。
クレジットカードで現金を一時的に手に入れても、結局は借金の総額が増えるだけで、根本的な解決にはなりません。
クレジットカードの発行会社は、カードを利用した現金化を認めていません。規約に違反した場合、クレジットカードが使用できなくなるおそれがあります。
当初から支払う意思がないのにクレジットカードで商品を購入すると詐欺罪に問われる場合があります。また、クレジットカードで購入した商品は、代金が決済されるまでクレジットカードの発行会社に所有権がある場合が多く、勝手に転売すると横領罪に問われる場合があります。
一人で借金の返済に悩まず、専門家の力を借りて生活の再建を図りましょう。まずは消費者センターにご相談ください。
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