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公開日:2018年8月9日 更新日:2025年4月1日
今夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、2025年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるようになりました。
○対象者:
キャッチアップ接種対象者のうち、2022年4月1日~2025年3月31日にHPVワクチンを1回以上接種した方
2008(平成20)年度生まれの女子で、2022年4月1日~2025年3月31日にHPVワクチンを1回以上接種した方
○期間:2026年3月31日まで
※上記条件を満たす足立区民で既に足立区の接種予診票をお持ちの方は、予診票の有効期限を読み替えて使用可能です。
予診票をお持ちでない方や紛失された方は、保健予防課や各保健センターの窓口もしくはオンライン申請で交付申請が可能です。
なお、予診票の発行には今までの接種履歴の分かる書類(母子健康手帳など)が必須となります。
HPV経過措置対象者向け予診票オンライン申請:https://shinsei.city.adachi.tokyo.jp/apply/guide/2897
平成25年4月1日から、女子に対してのHPV(ヒトパピローマウイルス感染症)ワクチンは定期接種となりました。しかしながら、接種後に同ワクチンとの因果関係を否定できない重篤な症状が報告されたことから、同年6月14日付けで厚生労働省より、同ワクチンの積極的な接種勧奨は差し控える旨の通知がありました。
その後、厚生労働省において、最新の知見を踏まえ、改めて HPVワクチンの安全性についての特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和3年11月に、積極的勧奨の差し控えを終了し、対象者への個別勧奨を再開することが決定されました。
HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間にわたり、キャッチアップ接種として公費での接種を実施することも決定されています。
また、9価ワクチンについて、令和4年10月4日の厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会)で定期接種化する方針が了承され、令和5年4月から定期接種を実施するよう、同年1月30日付けで厚生労働省から通知されました。
検討状況の詳細は、以下の厚生労働省ホームページのリンクからご確認ください。
厚生労働省ホームページ:
厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会)(外部サイトへリンク)
厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)(外部サイトへリンク)
HPVは性交渉により感染することが知られていますが、HPV感染そのものは珍しいものではありません。感染しても、そのほとんどが自覚症状もなく、身体の持つ抵抗力(免疫の作用)でウイルスが体外へ排除されてしまうと言われています。しかし、ウイルスを排除できずに感染が持続することで、子宮頸がんの前がん病変や、子宮頸がんが発生すると考えられています。
子宮頸がんは、子宮の頸部(子宮の入口部分)に発生するがんです。日本国内で子宮頸がんにかかる人は年間約1.1万人、亡くなる方は約2,900人となっており、20歳代から30歳代の罹患者が増加しています。子宮頸がんの発生には、その多くにHPVの感染が関連しています。HPVには100種類以上のタイプがありますが、子宮頸がんの原因の約7割は、高リスクタイプの16型・18型となっています。
詳しい情報はこちらのリーフレットをご覧ください。
・ 9価ワクチン
「9価HPVワクチン接種のお知らせ(定期接種版)」(PDF:2,965KB)
「9価HPVワクチン接種のお知らせ(キャッチアップ版)」(PDF:612KB)
・ まずはこちら
「小学校6年から高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)」(PDF:2,965KB)
・ もっと詳しく知りたい方へ
「小学校6年から高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)」(PDF:4,153KB)
・ 受けた後版
「HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ」(PDF:1,280KB)
・ キャッチアップ接種
「HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します」(PDF:3,585KB)
令和6年度まで、新中学1年生の方に予診票を4月初旬に送付していましたが、令和7年度からは新小学6年生の方に予診票を4月初旬に送付します。(※令和7年度のみ、新中学1年生にも送付します。)
※ 区推奨接種年齢より早く接種を希望する方(小学6年生女子)は、事前に交付を申請してください。
※ 足立区に転入された方で接種をご希望の方は、足立区の予診票交付申請が必要になりますので、保健予防課にお問い合わせください。
小学校6年生から高校1年生相当の年度末まで
※ 足立区男性向けHPVワクチン任意接種費用助成制度については、該当ページをご確認ください。
厚生労働省ホームページ:
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へからキャッチアップ接種のご案内から(外部サイトへリンク)
区発行の予診票を持参のうえ、指定医療機関にて接種してください。
転入や紛失等でお手元に接種予診票をお持ちでない方は、以下いずれかの方法で予診票の交付申請を行ってください。
母子健康手帳等の接種歴確認書類をお持ちでない方は、大変お手数ですが、保健予防課の窓口まで来所してください。
母子健康手帳を持参のうえ、お近くの保健センターもしくは、保健予防課予防接種係にお越しください。
その場での発行が可能です。ただし、足立区への転入届出当日はシステムの関係上、その日のうちに発行することができません。翌開庁日に郵送させていただきます。
以下オンライン申請ページよりご申請ください。(定期接種(小学6年生~高校1年生相当)の方向け)
申請受理後郵送にてお送りいたします。郵便事情により1週間程お時間がかかりますので、ご了承ください。
https://shinsei.city.adachi.tokyo.jp/apply/guide/1126
以下の手順でご申請ください。
1 「予防接種予診票郵送申請書」(PDF:603KB)を印刷し、必要事項を記入する。
2 母子健康手帳の予防接種の記録のページをコピーする。
3 1と2を保健予防課予防接種係宛てに郵送する。
※ 郵便事情により1週間程お時間がかかりますので、ご了承ください。
23区内指定医療機関
※足立区外の指定医療機関については、直接医療機関にお問い合わせいただくか、医療機関のある自治体にお問い合わせください。
定期接種として実施可能なHPVワクチンは、サーバリックス(2価)とガーダシル(4価)のほか、令和5年4月1日から、これまで定期接種として認められていた2価・4価ワクチンに加え、新たに9価ワクチンも定期接種できるワクチンとして選択できるようになりました。
ヒトパピローマウイルス(HPV)には200種類以上の遺伝子型があり、子宮頸がんの原因となる遺伝子型は、少なくとも15種類あることが分かっています。2価・4価ワクチンは、子宮頸がんの原因の50%から70%を占める2種類の遺伝子型の感染を防ぎ、9価ワクチンは80%から90%を占める7種類の遺伝子型の感染を防ぐことができます。
医師と相談の上、接種するワクチンを選択してください。
ワクチンの種類 |
効果 |
サーバリックス(2価) |
HPV16型とHPV18型の2つの遺伝子型に対応 |
ガーダシル(4価) |
HPV16型とHPV18型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の4つの遺伝子型に対応 |
シルガード9(9価) |
HPV16型、HPV18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型と、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の9つの遺伝子型に対応 |
※ 4価ワクチンを1回以上接種した後、9価ワクチンに切り替える接種方法について、有効性や安全性の科学的知見は限定されています。原則として同じ種類のワクチンで接種を完了することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中の接種回から9価ワクチンに変更して接種を完了することも可能です。
1か月の間隔を置いて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔を置いて1回の接種を行います。
2か月の間隔を置いて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔を置いて1回の接種を行います。
最低5か月の間隔を空け、通常6か月以上の間隔を置いて2回接種を行います。
9価ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)(外部サイトへリンク)
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる全てのヒトパピローマウイルスに対応するものではないため、ワクチン接種により子宮頸がんを100%防ぐものではありません。しかし、HPVの持続的な感染や、がんに移行する前段階の病変の発生予防効果は確認されており、これらに引き続いて起こる子宮頸がんの予防効果が期待されています。感染予防効果を示す抗体は、少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究で分かっています。
厚生労働省ホームページ:
注射部分の痛み、赤み、腫れ、疲労感、筋肉の痛み、関節の痛み、頭痛、発熱、胃腸障害(吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など)、じんましん、めまい、注射部位の知覚異常、四肢痛、失神など報告されています。
接種後に生じた症状の報告頻度:1万人当たり10人
アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等が報告されています。
接種後に生じた症状(重篤)の報告頻度:1万人当たり6人
HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
厚生労働省ホームページ:
接種後、注射による痛みが生じたり、心因性反応等によって失神することがあります。転倒を避けるため、接種後は次のことに注意してください。
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