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公開日:2023年1月31日 更新日:2023年3月23日

足立区予算(令和5年度当初予算 予算編成のあらまし)

明日のあだちへ。安心と活力を

はじめに

 

 本年の仕事始め式で、「今年は例年以上に各所管ともアンテナを高くして、関係諸団体から情報を素早くキャッチすること。物価や光熱費の高騰の先行きが不透明な現在、一早く区民の生活実態や事業者の困窮を把握して、スピード感を持って対策を講じること」と指示を出しました。真に必要な諸施策を、先手先手で打っていくために、入手した情報を庁内で共有し、横の連携を密に、緊張感をもって臨んでまいります。

 

1 待ったなしの少子化対策〜若者の自立促進を目指して

 

 「都が18 歳以下に月に5 千円程度支給、所得制限なし」のニュースが飛び込んできたのは予算査定の真っ最中の1 月4 日のことでした。その直後、今度は岸田首相が「異次元の少子化対策」と3 本柱を強調。東京都と国とが「うちが上」と綱引き状態のような印象を受けます。役割分担をしっかり打ち合わせて実施してくれれば、区は、それに上乗せなり、横出しなりして、文字通り切れ目のない、分厚い支援が実施できるのではと、戸惑っているのは当区ばかりではないでしょう。
 足立区でも新年度予算案の中で高校生への現金給付事業を予定(条件付きではありますが)しているだけに、使い分けをしっかりしないと、単なるばら撒きとなりかねません。従来の小中学校へ軸足を置いた支援から、給付型奨学金の新規実施を含めて高校や大学までも視野に入れた支援に大きく一歩を踏み出す令和5 年度。国や都の施策も見極め、より実効性の高い事業の構築を目指します。

 コロナの影響を色濃く受けているとは想定しつつも、厚労省が発表した2021 年の合計特殊出生率は1.30(足立区1.17、2020 年)と6 年連続で低下し、出生数も過去最低(足立区3,947 人、2021 年暫定値)となりました。今回の「二十歳の集い」の対象者が6,224 人であったことと比較すると、その差は歴然としています。超高齢社会を支える意味からも、若年者の経済的な自立は不可欠であり、少子化対策は待ったなしの状況です。区では昨年9 月に出産を希望する方々へのアンケート調査を実施し、その結果をもとに真に必要とされる事業に予算配分を行うなど、充実を図りました(『令和5年度予算のあらまし』(PDF:16,392KB)P22参照)。
 子どもを産み育てやすい環境づくりには全国自治体がしのぎを削っており、今後とも地域の状況やニーズを積極的に汲み上げながら、持続可能性を追求していきます。

 

2 首都直下地震等への備えを強化〜10 年ぶりの被害想定見直しを受けて

 

 昨年は10 年ぶりに都の被害想定が見直されましたが、全壊棟数・死者数・負傷者数とも当区は23 区ワーストというショッキングな結果となりました。この間、区でも決して手をこまねいていたわけではなく、住宅の耐震化率は平成19 年度の72.1%から令和3 年度には92.6%、密集市街地の不燃領域率は平成27 年度の56.9%から63.2%と、それぞれ改善はしているものの、新想定の基本となった50m メッシュの地盤モデルなどが大きく影響した結果です。とは言っても、お隣の葛飾区では逆に改善しているなど、地域の皆様に対する説得力のある説明が困難な状況です。

 例年の世論調査の結果でも「区に求める施策の優先度」は毎回「治安・災害対策」がトップを占め、日常生活の安心を支える根幹でもあることから、一気呵成に対策を進めるため3 年間の時限付きで、耐震補強工事・建物の除却・家具の転倒防止策などの助成金額に上乗せを行い、この機会に一歩踏み出していただけるような一押しとなる事業を実施します。

 

3 地域経済の活性化対策

 

 社会経済活動は通常に戻りつつあるものの、この原稿を書いている1 月8 日現在も新型コロナウイルス感染症は令和4 年12 月以降の大規模な感染拡大が継続しています。
合わせてウクライナ情勢や世界経済状況を勘案しても、区内の経済動向は不透明な状況と言わざるを得ません。
 そこで4 年度同様に、年間を通じた区内経済活性化策を予算案に盛り込みました。90 周年記念事業として好評を博したレシート事業・プレミアム商品券事業・キャッシュレス事業の3 本がそれです。
 また、バイヤーとの仲介を望む多くの事業者に対しては、事業拡大に着実に結びつく的確なアドバイスと、商品販売の新たな場を提供することで、一層の飛躍に結びつけていきます。

 

4 エリアデザインはより一層深化のステージへ

 

 江北エリアは、「住んでいるだけで自ずとこころもからだも健康になるまちづくり」というテーマに向かって、「(仮称)江北健康づくりセンター」の建設が本格化するとともに、高野小学校跡地や上沼田東公園の整備が進みます。
 竹ノ塚駅周辺は、事業の軸足が本格的にまちづくりへと移行。
 綾瀬駅前は交通広場の整備に合わせて、SDGs 未来都市の事業がいよいよ具体的に走り出します。
 六町駅前はプロポーザルにより駅前区有地の活用が決定し、周辺まちづくりとのコラボで、まちの魅力アップに一歩前進。
 このほかにも学校跡地活用も予定され、まちづくりはまだまだ発展途上です。それぞれの地域がもつ魅力を最大限に引き出し、区のポテンシャルを一層高めていきます。

 

おわりに

 

 持続可能な自治体運営を支えるのは堅実な財政運営です。これまで同様、事業の優先順位を的確に見極め、必要なところに必要なタイミングで財源を投入し、区民の皆様の負託にお応えしてまいります。

 

 

足立区長 近藤 やよい

 

詳しくは、下記の資料(予算編成のあらまし)をご覧ください。
令和5年度予算編成のあらまし(75ページ)(PDF:16,392KB)

令和5年度補助金・助成金当初予算一覧表(PDF:687KB)

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