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公開日:2022年1月7日 更新日:2022年1月7日

足立区の「GAME CHANGER」にインタビュー第4弾 綾瀬あかしあ園 三輪学さん

第4回目は、生活介護施設の綾瀬あかしあ園で利用者の支援を行っている三輪学さんに、オランダ連携プロジェクトで実施した地域スポーツミーティング※に参加した感想や、ミーティングをきっかけに綾瀬あかしあ園で始めたボッチャ大会についてお話を聞きました。

※地域スポーツミーティングとは、区内を6ブロックの地域に分け、各地域のスポーツ関係者(スポーツ推進委員や施設の指定管理者、総合型地域クラブスタッフ、障がい者アスリート、障がい者施設職員、医療関係者など)が集まり、障がいのある方への運動・スポーツ推進を議論する会議です。

地域スポーツミーティングに参加したきっかけ

 綾瀬あかしあ園は、生活介護施設で障がいのある方に福祉バスを利用して通ってもらっています。私は、もともとスポーツがとても好きで、利用者の方とスポーツの話をすることが多いです。会話の中で「昨日の試合見た?すごいプレイだったよね!」とよく話ますが、自分がスポーツをやったという話は聞いたことがないなと思っていました。

 施設に通われてる皆さんにも、スポーツをファンとしてではなくプレイヤーとして楽しむ選択肢があることや、自分たちもスポーツができると知ってほしいとずっと考えていたんですよ。何かヒントを得ることができればと思い、地域スポーツミーティングに参加しました。

あかしあ園  三輪さん6

綾瀬あかしあ園

オランダ連携プロジェクトをきっかけに始めたボッチャ大会

 地域スポーツミーティングでは、オランダのパラアスリートとお話することがありました。言葉は通じないけれど「障がいがある方でもスポーツが楽しめるんだ!一緒に楽しむことができるんだ!」という熱意がすごく伝わってきました。ミーティングでいくつかのスポーツを紹介してもらい、初めてボッチャ※という競技を知りました。ボッチャは、ジャックボールに向かって、小さいボールを投げる競技で、激しい動きがありません。ボッチャなら利用者の皆さんでも楽しめるな、これはやってみようと思いましたね。今は、新型コロナウイルスの影響があるので、オンラインを利用して定期的にボッチャ大会を実施しています。

 パラアスリートのお話では、「障がいに合わせて、ルールを変えてもいい。まずは楽しむことが大切」という言葉が印象に残っています。この言葉から、綾瀬あかしあ園でボッチャ大会を開催する際は、競技性を取り入れつつみんなが楽しめるルールを考えています。例えば、本来のルールだとジャックボールは片方のチームが投げますが、綾瀬あかしあ園では、有利不利が出ないように職員が投げています。また、投げる場所も一か所からではなく、どこからでも投げていいルールにしています。皆さんの運動機能のレベルは一人ひとり異なりますからね。参加している皆さんに、「楽しい!またやりたい!」と思ってもらえるように工夫しています。

※ボッチャとは、ヨーロッパで生まれたパラリンピック正式種目です。ジャックボール(目標玉)と呼ばれる白いボールに赤、青それぞれ6球ずつボールを投げる、転がすなどしていかに近づけられるかを競う競技です。

boccha   ボッチャ修正

オンラインを利用したボッチャ大会の様子

ボッチャ大会を通して自分の可能性を知ってほしい

 施設利用者の皆さんには、「自分たちもスポーツができる。プレイヤーとしても可能性がある。」ということを知ってほしいと思っています。大会参加者の中から、パラリンピックを目指したいと思ってくれることが今の私の夢です。その人が本当にパラリンピックに出場して、メダルを取ったらすごいですよね。これからも利用者の皆さんに活気を与えられるようにしっかりサポートを続けていきたいと思っています。

三輪さん4

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