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公開日:2021年10月20日 更新日:2021年12月20日
区民、団体、企業など地域の多様な主体がつながり、自主的・自立的に地域課題の解決や魅力創出に取り組む「協創」は広がっています。皆さんに「協創」を身近に感じていただくため、協創活動の事例を「協創info」としてご紹介していきます。
Vol.5は「新型コロナウイルスワクチン接種予約」に関する企業の協創活動をご紹介します。
最近ニュースなどでよく耳にする「SDGs」。今回ご紹介する事例の「SDGs」17の目標は、次のとおりです。
足立区では、令和3年5月6日から65歳以上の方のワクチン接種予約受付が始まりました。しかし、予約・相談ダイヤルへの電話が混み合い、多数の方が電話予約できない状況が続きました。
予約はインターネットでも可能でしたが、インターネットがつながりにくかったことに加え、「スマートフォンやパソコンを持っていないので、インターネット予約ができない」、「スマートフォンやパソコンの操作方法がわからない」といった理由から予約ができない方も多数いました。
足立区ではインターネットによる予約が困難な方を対象に、区役所本庁舎アトリウムと区内14箇所の地域学習センターで区職員が代行して予約を行う窓口を開設しました(※)。窓口には、予約を希望する方の長蛇の列ができましたが、一方で「代行予約をお願いしたいが、新型コロナウイルスに感染することが怖いので、人混みへ行くことは避けたい」という意見もありました。
※最新の開催状況は「足立区新型コロナウイルスワクチン接種情報」をご確認ください。
区役所1階アトリウムで開かれたサポート窓口の様子
区からワクチン接種予約のインターネット予約の操作が困難な65歳以上の方が大勢いると課題提起をしたことがきっかけとなり、足立成和信用金庫・明治安田生命保険相互会社(以下「明治安田生命」といいます)・第一生命保険株式会社(以下「第一生命」といいます)によるワクチン接種予約サポートが始まりました。3社それぞれが65歳以上のお客様に予約ができたか声掛けをし、スマートフォンやパソコン操作ができないことを理由に予約が出来ていない方に対し、予約操作をサポートしました。
サポートをされた方からは「電話がつながらず予約ができていなかったが、サポートのおかげで予約ができてほっとした」「区役所など人混みに行くことなく予約ができて、ありがたい」など、感謝の声が寄せられました。
複数の企業が同じ課題の解決にそれぞれ取り組んだことで、ワクチン接種予約を望む高齢者への支援の輪ができました。
足立区と包括連携協定を締結している足立成和信用金庫・明治安田生命では、ワクチン接種予約に関する支援が発展しました。
足立成和信用金庫は地域の困っている人のためにと一部の店舗に「新型コロナウイルスワクチン接種予約サポートデスク」を設置し、足立成和信用金庫との取引有無に関係なく、スマートフォン・タブレットを利用したワクチン接種の新規予約・変更・キャンセルの予約操作をサポートしました。
※現在、新型コロナウイルスワクチン接種予約サポートデスクは終了しています。
明治安田生命は足立区内で取り組んでいた既契約者への予約サポートを、他県・他支社へと広げました。足立区内から始まった取り組みが広がり、多くの方の支援へとつながっていきました。また、ワクチン接種を担当する医療従事者の人手不足が問題となるなか、専属の産業医を自治体からの要請に応じて派遣しています。
足立成和信用金庫が設置した新型コロナウイルスワクチン接種予約サポートデスクの様子
区民の方の健康維持のために企業が自主的に行ったこのような支援がさらに地域に広がると、もっと暮らしやすいあだちになっていきます。区では、困った方を地域の身近な方々が支える「協創」活動を今後も応援していきます。
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