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公開日:2026年2月5日 更新日:2026年2月5日
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今にも天に向かって翔け上がりそうな龍、躍動感に満ちた獅子。日本の木彫刻は豊かな表現力と緻密な彫りを特徴とし、世界遺産である日光東照宮の陽明門など、歴史に残る芸術品を生み出してきた。仏像の彫り師が小刀とノミを使うのに対し、江戸木彫刻の職人が小刀を用いないのは、大工の技をルーツに持つためである。社殿や寺院などの柱・欄間などの建築用装飾に始まり、祭りで使われる山車や神輿の装飾へ発展する中で、江戸木彫刻の技術は磨かれてきた。職人は数百本あるノミを使い分け、奥にある枝、手前に飛び出す鳥、人物同士の視線の交わりを立体的に表現していく。江戸木彫刻においてヤスリをかけるのは素人仕事と考え、ノミの切り口によって木の輝きを引き出す。職人は技巧の細かさよりも気品のある仕上がりを大切にし、龍であれば鼻筋を通し、人物であれば眼差しや口元に注意を払う。堅牢な木材を使った木彫刻は百年、二百年先まで残り、見る者が自然と祈りを捧げたくなる荘厳さを宿らせる。
引用元:東京都産業労働局ホームページ「東京の伝統工芸品42品目」(外部サイトへリンク)
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佐藤 岩慶 |
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