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公開日:2023年5月1日 更新日:2023年5月29日

コンビニエンスストアでの証明書交付サービスにおける証明書誤交付による個人情報の漏えいについて(詳細)

【令和5年5月28日現在情報】
デジタル庁から富士通Japanに対してコンビニ交付システムの再点検等の指示があったことから、同社のシステムを利用する足立区では5月27日(土曜日)にシステムを停止し、再点検を実施しました。
再点検が終了したため、5月28日(日曜日)から通常どおり、証明書等を発行できます。
区民のみなさまに多大なご不便をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。

 

【令和5年5月24日現在情報】
コンビニエンスストアでの証明書交付について、足立区を含む複数の自治体で誤交付が生じたことから、デジタル庁が富士通Japanに対してコンビニ交付システムの再点検等を指示しました。
指示を受けた富士通Japanは、同社システムを使用する全国の自治体に向けてシステム停止を伴う再点検を依頼しており、足立区においても文書を正式に受理しました。
足立区としては、令和5年4月30日までにシステムの総点検を完了し、問題ないことが確認されていると富士通Japanより報告を受けておりますが、区民のみなさまがより一層安心してコンビニ交付サービスを利用できるよう、システムの停止及び再点検を実施いたします。
区民のみなさまに多大なご不便をおかけすること、深くお詫び申し上げます。

 

【令和5年5月10日現在情報】
5月9日(火曜日)、デジタル大臣が富士通Japanに対して、「コンビニ交付システム」で別人の住民票の写しなどが交付されるという問題が足立区を含めて3自治体で発生していることを理由に、システムの一時停止と再点検を要請したとの報道がありました。
このことを受けて足立区では、昨日(5月9日)午後、富士通Japanに対して詳細情報を早急に報告することを伝えると共に、再発防止を改めて強く要請しました。今後の対応につきましては、決まり次第お知らせいたします。
このたびは、区民の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと改めてお詫び申し上げます。

【近藤 足立区長コメント】
足立区が利用するコンビニエンスストアでの証明書交付サービスのシステム障害により、区民の個人情報が漏えいする事故が発生しました。
対象となった方々に深くお詫びすると共に、区民の皆様の電子サービスへの信頼を損なうことになりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
原因は、1月に導入したシステムの印刷障害であり、発覚後、事業者に対して再発防止を強く求めました。区としては、他システムも含めて、改めて運用管理を徹底してまいります。

 

事案概要

令和5年3月27日に都外自治体で発生した「コンビニ交付システム」の印刷障害を受けて、富士通Japanが、足立区(以下、「区」)の使用する類似サービスの総点検を行ったところ、申請した区民とは異なる方の証明書が発行される可能性のあるプログラム(以下、「当該プログラム※」)を同年4月21日に検知した。

※「当該プログラム」は、都外自治体で発生した印刷障害とは別のプログラムである。

その後、現行のシステムに変わった令和5年1月4日以降の調査を行った結果、2件の証明書誤交付を確認し、4名分の個人情報の漏えいが判明しました。

経過

時期 経過の内容
令和5年1月4日(水曜日) 新システム稼働
1月4日以降
  • 1月17日、3月22日、4月18日、地方公共団体情報システム機構からエラーを検知した旨の連絡があった。
  • 区から富士通Japanに依頼し、エラーを確認した。
  • 富士通Japanから、確認結果として、エラーの後、再度申請が行われ、印刷が正常に終了している旨の報告があった。
    ※エラーがあった時のみ、地方公共団体情報システム機構から区に連絡がある。
    ※いずれの時点でも、誤発行の可能性であるとの認識はなかった。
4月21日(金曜日) 富士通Japanが、総点検の中で当該プログラムを検知した。
4月22日(土曜日)
  • 富士通Japanから区に、「申請した区民の方とは異なる方の証明書が発行される可能性がある」との報告があった。
  • システム運用終了後、富士通Japanが当該プログラムの一部修正および入れ替えを実施した。

4月23日(日曜日)

~26日(水曜日)

  • 富士通Japanが、印刷障害の発生有無について調査を開始した。
  • その後の調査で、不具合事象につながる可能性のあるエラーログを3件検知した(発生日:1月17日、3月22日、4月18日に各1件)。
    ※この間、誤交付であると特定できなかった。
4月27日(木曜日)

富士通Japanから区に、システムログに基づいて影響を受けた可能性のある区民(3件)および証明書の種類などの調査結果の報告があった。

※この時点でも、誤交付であると特定できなかった。

4月28日(金曜日)
4月29日(土曜日) 個人情報が漏えいした2件に謝罪した。
4月30日(日曜日) 富士通Japanがシステムの総点検を完了し、再発がないことを区に報告
5月1日(月曜日) 足立区と富士通Japanが謝罪記者会見を実施
5月10日(水曜日) デジタル庁が富士通Japanに対してコンビニ交付システムの再点検等を指示

誤交付の書類および件数内訳、個人情報の内容等

 

3月22日分

4月18日分

合計

件数

1件(3名分)

1件(1名分)

2件(4名分)

証明書種類

住民票の写し

印鑑登録証明書

-

個人情報の内容

氏名、住所、生年月日、性別、続柄、本籍、前住所、住民となった日

氏名、住所、生年月日、登録されている印影

-

証明書の所在

当日コンビニエンスストアに届けられ、4月28日に区が回収

自宅で細かく切って処分

-

富士通Japanから区が受けた主な報告内容

  • 区の使用するシステムにおいて、印刷障害が発生し得る状態にあったのは、当該プログラムが稼働した令和5年1月4日から、当該プログラムの入れ替えを行った4月22日までの期間に限定される。
  • 印刷障害が発生した可能性があるのは3件であり、当該プログラムを入れ替えた4月23日以降は、同障害が発生していないことを確認している。
  • 本事象は、システム上の3つの条件を同時に満たす場合に生じる現象である。類似サービスを使用する自治体の中で、その3つの条件を満たすのは足立区のみである。
    ※なお本事象では、マイナンバーを含む証明書は発行されていない。

原因

「コンビニ交付システム」と当区の「住民記録システム」は、それぞれのシステムで住民票データを保持している。そのため、住民記録システムの住民記録データベースに登録された異動情報を随時、コンビニ交付システムの住民票データへ反映する処理(随時連携処理)を行っている。今回、随時連携処理と2件以上のコンビニ交付の印刷処理が同時に実行された際に不具合があり、コンビニ交付システムで設定される印刷処理の処理待ちを誤って解除してしまい、本来の印刷イメージファイルを上書きしてしまうことで、申請者とは異なる住民の証明書が発行された。

※詳細は、富士通Japanの作成資料『「Fujitsu MICJET コンビニ交付」における新たな印刷障害について」』(PDF:278KB)を参照ください。

再発防止策等

  • 富士通Japanに、再発防止の徹底を強く求めた。
  • 区として、他システムも含めて、改めて運用管理を徹底していく。

 

 

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