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公開日:2023年5月24日 更新日:2024年3月12日

麻しん(はしか)に注意しましょう

1.どのような病気ですか

麻しんは、麻しんウイルスによる感染症です。約10日から12日の潜伏期間の後、38度程度の発熱及びかぜ症状が2日から4日続き、その後39度以上の高熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱・発しんの他、咳、鼻汁、目の充血などです。
また合併症として、肺炎、中耳炎、稀に脳炎、失明などがあり、肺炎や脳炎は重症化すると死亡することもあります。
発症した人が周囲に感染させる期間は、発しんが出現する4日前から発しん出現後約4日から5日くらいまでです。なお、感染力が最も強いのは発しん出現前の期間です。

症状(カタル期、発疹期、回復期の3期に分けられます)

【カタル期】
感染後約10日から12日の潜伏期間ののち、38度程度の発熱及びかぜ症状が2日から4日続きます。咳、鼻汁、結膜充血などの症状が次第に強くなります。発しん出現の1日から2日前頃に頬の粘膜にコプリック斑と呼ばれる赤みを伴った白い小斑点が出現します。
【発疹期】
カタル期の発熱が1度程度下降した後、再度高熱(多くは39.5度以上)が出るとともに、発しんが出現します。発しんは全身にひろがり、発熱は3日から4日続きます。
【回復期】
解熱後、発しんは退色し、色素沈着がしばらく残り、わずかの落屑があります。合併症がなければ発熱から7日から10日後には回復します。

参考「修飾麻しん」:過去のワクチン接種の効果が弱まった場合など、麻しんに対する免疫が不十分な状態の人が感染した場合、軽症で非典型的な症状になることがあります。感染力は弱いものの、周囲への感染源になるので注意が必要です。

2.どのようにうつりますか

麻しんウイルスの「空気感染」が主な感染経路です。その他に、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」、およびウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。非常に感染力が強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。

3.かかったらどうすればいいですか

麻しんへの特効薬はなく、対症療法が中心となります。主治医の指示に従い、しっかり休養を取ってください。
主治医から許可が出るまでは、人への感染の可能性がありますので、登校や公共交通機関の利用、人が集まる場所への外出は控えるようお願いします。

4.予防するにはどうすればいいですか

麻しんワクチンを接種することが大切です。定期予防接種の対象者は、1期:1歳以上2歳未満、2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間です。2回接種を受けることより確実な免疫を獲得できるとされています。
ご自身が麻しんワクチンを接種したことがあるかどうか、母子手帳などで確認してください。
定期予防接種の対象者以外の方は任意の接種になりますので、かかりつけ医とご相談ください。

★乳幼児に対するMRの定期予防接種

★麻しん・風しんワクチンの任意接種公費負担制度(最大2回まで助成)

5.麻しん患者と接触したらどうすればいいですか

麻しん患者と接触した後に発熱や発しん、咳、鼻汁、目の充血などの症状が出て、麻しんが疑われる場合には事前に医療機関にそのことを電話連絡してから受診してください。

さらに詳しい情報をお求めのかたは、国立感染症研究所(感染症疫学センター)ホームページ(外部サイトへリンク)をご参照ください。

6.国内における発生状況

麻しん(はしか)については、 現在、 海外における流行が報告されており、 今般、 都内においても、 海外からの輸入症例を契機とした感染が報告されています。 今後、更なる輸入症例や国内における感染が増加することが懸念されます。

★東京都感染症情報センター(外部サイトへリンク)

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