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公開日:2025年10月21日 更新日:2025年10月21日

千住宿の二重身分の人々

 本日、令和7年10月21日(火曜日)から足立区立郷土博物館で開催される特別展「千住宿400年」。こちらの展示では、ご自身のスマートフォンなどで二次元コードを読み取ると、作品14点の音声ガイドが流れるサービスを実施します。録音用の原稿をチェックしていて初めて知った事実がありましたのでご報告したいと思います。

 千住宿には商人・町人でありながら帯刀を許され、武士の身分を合わせ持ち、取り締まりの役割を担った 「二重身分」の人々が少なからずいたというのです。二重身分は他の宿場でも全国的に存在することが、この10年ほどの研究で明らかになってきたそうですが、千住宿に関しては、昨年の足立区立郷土博物館の調査によって初めて明らかになりました。

 千住の町人が会津藩から命を受け、参勤交代時の宿の手配や、藩士同士の揉め事の仲裁役を請け負っていたことや、大名に仕える家臣となっていたことが文書で確認されたのです。掛軸や屏風などの華やかな物に目を奪われがちですが、古文書の解読など、地道な研究がいかに重要かがわかります。

 単に物と人が行き交う宿場に終わらない、幕府とも近しい関係にあったという、当時の千住宿の繁栄を物語っているようです。

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