子どもの健康・生活実態調査

　平成27年度からスタートした本調査は、同じお子さんに対して継続して実施する追跡調査と、同年代の比較のためにその年の小学1年生に対して実施する調査などで構成されます。追跡調査が一区切りとなり、成果報告会を開催したところ、「全国でも類を見ない調査」と専門家からも高い評価を頂きました。

　調査結果から見えてきたのは、「例え生活困難な状態であっても、保護者に相談できる相手がいると、子どもの健康リスクが低くなる」ことや、「運動や読書の習慣は、レジリエンス（逆境を乗り越える力）を培える可能性がある」ことです。

　つまり、子どもを取り巻く家庭環境や生活習慣を変えることで、生活困難が及ぼす負の影響を軽減できる可能性があると言えます。

　足立区では本調査の結果をエビデンスとして、これまでに数々の事業をブラッシュアップしてきました。例えば、妊娠届時のアンケート調査項目を独自に設定し、妊産婦さんの孤立を極力回避し、保健師が寄り添い支援する事業、給食を通じた一口目は野菜から運動や歯磨きの習慣化、乳幼児期から本に親しむあだちはじめてえほん事業など、数え切れません。

　学校や保護者の皆様には大変なご負担をおかけしましたが、より実効性の高い支援策の充実に向けて、今後も調査結果を最大限に活用してまいります。

　これまでの結果等、くわしくはホームページ（関連リンク）をご覧ください。