ホーム > 文化・スポーツ > 足立区立郷土博物館トップページ > 展示|足立区立郷土博物館 > 過去の企画展|足立区立郷土博物館 > (終了しました)収蔵資料展 浮世絵と近代版画【橋】
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公開日:2018年2月15日 更新日:2021年9月24日
好評のうち終了しました。ありがとうございました。
浮世絵と近代版画・橋
館蔵浮世絵コレクションから橋をテーマとした展覧会を開催します。
会期 |
6月19日(火曜日)から8月19日(日曜日) |
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前期 |
7月16日(祝)まで |
後期 |
7月18日(水曜日)から |
足立区は川に囲まれ、現在も多くの橋で隣接地域と接しています。江戸の昔から「橋」は地域の象徴、ランドマークであり、人々の暮らしの舞台でもありました。
橋は地域と地域、人と人とを結びつける存在でありつつ、地域を分ける境界としても意識されていました。たとえば千住大橋を渡る人々は、江戸・東京から郊外へ向かうことを強く意識する場となっていたことが知られています。そして橋は江戸・東京の名所として、文芸作品や絵画作品の素材となりました。 今回の展覧会はこの橋をテーマに、江戸の浮世絵師、明治、大正の版画家たちが描いたさまざまな姿をご覧いただこうと企画いたしました。 区制八〇周年の今年、足立区が誕生する前の姿を垣間見ていただき、私たちの身近な風景がどのように変化してきたかをふりかえってければ幸いです。
今回の展覧会では浮世絵と近代版画に描かれた橋を〈人々の暮らし〉〈名所の橋〉〈描かれた構造〉〈渡し場の風景〉の四つの視角でご覧いただきます。そして、この四つの要素いずれもが織り込まれた〈描かれた足立〉の計5部で構成してます。
川に囲まれ水路が縦横にめぐる足立を描いた浮世絵と近代版画のコーナーです。千住大橋や綾瀬橋など足立と他地域を結んだ地域の象徴が「橋」でした。ほかにも足立の名所を描いた作品をご覧ください。
〈描かれた足立〉
作品には行き来する人々が描かれ江戸から明治・大正の風俗が描き込まれています。様々な職業の人々や服装、また、橋の周りの料亭での書画会、花火や花見などの催しや舟遊び、船や荷車を使った運送の様子など読み取れる風俗は多岐にわたります。
橋は周辺の風景と一体化し、地域を象徴する不可欠な要素となりました。大型建造物であった橋は、川岸の風景や遠景を引き立てる役割を果たしました。橋の名称や特徴は、俳諧や川柳の題材とされるなど、人々に親しまれます。ことわざの語源になった橋梁もありました。
〈人々の暮らしと橋〉〈名所の橋〉
橋には機能的な構造美があります。浮世絵や近代版画では、江戸時代の木造橋が織りなす橋桁の連続性や、明治、大正時代に登場する鋼鉄や石の橋梁の力強い構造にも視線が注がれました。
技術上や戦略上、維持管理上、橋が無い場所もあり、渡し船が人や物を対岸に運ぶ公共の交通手段でした。荒川や隅田川、中川、江戸川には多くの渡船がありましたが、江戸川の矢切の渡しを除き昭和40年代に姿を消しました。
〈描かれた構造〉〈渡し場の風景〉
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