ホーム > 文化・スポーツ > 足立区立郷土博物館トップページ > 展示|足立区立郷土博物館 > 映像で観る 美と知性の宝庫 足立|足立区立郷土博物館
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公開日:2020年7月9日 更新日:2020年9月7日
本展覧会は、2020年9月6日をもちまして終了いたしました。
足立は、大都市江戸に新鮮な農産物を供給する地域として発達し、なかでも日光道中、奥州道中の初宿である千住は、野菜・米穀・川魚などの物資の集散地、商業の町としてにぎわいました。
その豊かさを背景に、人々は俳諧、書画などの風雅に親しみました。とくに、江戸文化が華開いた江戸時代後期、酒井抱一や谷文晁ら江戸の作家たちと、建部巣兆や舩津文渕ら足立の作者たちが出会い、交流が始まりました。そして江戸と足立の人々が共に愉しむ社会が生まれました。
作者たちの豊かな交流を支えていたのは、千住の町衆や大農家―名士たち―でした。床の間を飾る掛け軸から、屏風などの調度品、寺社への奉納品など、暮らしの中に絵や書を取りいれていきます。そしてついには、町衆や大農家から作者も登場します。さまざまな人々の響きあいが生んだ暮らしは連綿と続いていました。今回ご覧いただく掛け軸、屏風、俳諧短冊などは、江戸後期から大正時代まで、芸術文化に親しんだ人々の息吹を今に伝える遺産です。
風雅な社会を生み出した人、物、場所を映像でご覧いただくとともに、作品をご鑑賞いただき、美と知性の宝庫をご体感ください。
2020年7月23日(木曜日)から2020年9月6日(日曜日)まで
[資料保存のため、期間中に作品の入れ替えを行います]
手の上で広げれば、美と知の時間が始まります。
仕切る。隠す。広げられた場所に新しい世界が広がります。
楽しんだ記憶を美しくまとめました。
床の間には主人の気持ちが表われています。
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吉野山桜龍田川紅葉図屏風 建部巣兆筆 六曲一双 桜・紅葉の名所を描いた巣兆の大作。 |
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八橋図屏風 村越向栄筆 千住の琳派絵師・向栄を支援する会に参加した千住の商家には、多くの向栄作品が伝来している。
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関谷里元追善集 白木蓮図(部分) 船津文渕筆 千住の文人関屋理元の死を悼んで編まれた句歌集。谷文晁、歌川国芳、鈴木其一と江戸で活躍する絵師のほか、千住の青物問屋主人坂川屋鯉隠、文晁の弟子となった区内江北の大農家・舩津文渕が挿絵を寄せている。 |
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月次景物図 村越向栄筆 十二枚一組の作品で、絵絹に描かれたまま未表装の状態で保管されており、絵師が発注者に渡した状態がうかがわれた。 |
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秋草図 村越向栄筆 秋の草花を描いた図。酒井抱一や鈴木其一の影響が色濃く表れた一作。 |
一部の出展作品はこちらのリンク先(外部サイト)からダウンロードできます。
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お問い合わせ : 足立区立郷土博物館
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