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公開日:2020年1月10日 更新日:2025年12月5日

2019年   文化遺産調査浮世絵展 初顔見世の役者絵

初顔見世の役者絵トップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 会期 2019(令和元年)10月29日から12月8日

展示概要

江戸時代から代々、接骨の名医として名を馳せ、書画や俳諧和歌など文芸を愛好する文人としても知られた千住の医家「名倉家」。同家には、江戸の名優たる七代目市川団十郎や初代坂東しうか、そして明治の歌舞伎界で一時代を築く九代目市川団十郎や五代目尾上菊五郎といった、錚々たる歌舞伎役者たちが、患者として治療を目的に訪れる他、書画や俳諧を共に楽しむ仲間としても親しい交流を行っていました。

こうした「医療」と「書画文芸」の両面による親密な繋がりを通じて、名倉家には彼ら歌舞伎役者を描いた浮世絵や、役者自身の筆による俳諧短冊や色紙、そして特注による木版画「摺物」などが多く伝来することとなったのです。

名倉家と江戸・明治の文人たちの交友を紹介した前年度の特別展「大千住 美の系譜」に続き、本展覧会では、同家に伝来した色鮮やかな浮世絵の数々を中心として、名倉家と歌舞伎役者との親交を物語る資料を展示しました。歌舞伎をはじめとする芸能者と、書画を愛好する文人たち、そしてそのような文人趣味を持つ名倉家のような医業者、それぞれが響き合う文化の形を紹介しました。

 

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