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公開日:2025年2月20日 更新日:2025年3月20日

【リーディングDXスクール】足立区外からも大注目!全教科・全学級での授業公開(六月中学校)

ICT足立区ツアー第4弾は六月中学校

令和6年度の文部科学省「リーディングDXスクール事業」授業公開、足立区では、「ICT足立区ツアー」と題し、11月から2月までの期間に小中学校5校で実施しました。

2月5日には、令和6年度に新たにリーディングDXスクール連携協力校となった六月中学校が授業公開を実施しました。

入試真っ只中の2月上旬に中学校で全教科・全学級の公開授業をするとあって、足立区内外からの注目度が非常に高く、当日は北海道から鹿児島県まで、全国各地から沢山の方にご参加いただきました。

夏には「全学級で授業公開をする」と決めていた六月中学校。

スキルと授業の質の向上や、子どもたちの深い学びの定着を目指して、学校全体で準備をしてきました。

当日は「今日の主役は生徒の皆さんです」の掛け声で、全学級で端末を活用した授業がスタートしました。

全体

全学級一斉に使っても万全なネットワーク体制

当日先生方が活用したツールは、Googleのクラスルーム・スプレッドシート・ドキュメント・フォーム・スライドといったアプリケーションや、Padlet・Canva・Kahoot!などのアプリケーション、授業支援ソフト(先生と生徒の画面を共有したり、生徒の学習状況を先生がリアルタイムで確認したりできるソフトウェア)と様々。

足立区では、普段使用しているクラスや活用頻度の高い特別教室へのネットワーク配備をしているほか、他の教室や体育館、校庭、学校外でも端末を活用できるよう、モバイルWi-Fiを配備しています。

全学級一斉に端末を使っていたこの日も、どの学級も止まることなくスムーズに端末を操作している様子が見受けられました。

体育

体育館での3年生の体育の授業。

モバイルWi-Fiを活用し、動画視聴やGoogle Meetによる映像配信などがスムーズに行われていました。

友だちの助言で自分の文章をパワーアップ

1年生の国語の授業では、自分の書いた書評を友だちのアドバイスをもとにパワーアップさせる授業が展開されていました。

「5人以上の友だちからアドバイスをもらってください」という先生の指示にも、Googleドキュメントのコメント機能を使うことで、一人の作成した書評を「読んでアドバイスをする」作業を複数人で同時に行い、スイスイと多くのアドバイスをもらうことができていました。

国語

クラウド上だけでなく、対話でのやりとりも盛んに行われ、振り返りでは、「自分の書いた書評が思うように周りに伝わらなかった」「みんなのアドバイスが的確だったので、次回は今日友だちに言われたアドバイスを意識して書きたい」などの感想が見受けられました。

「強弱」「高低」「歌詞」楽曲の解釈を深める

2年生の音楽科の授業では、解釈を深めることでよりよい合唱となるよう探究していました。

盛り上がる場所はどこか、音の強弱や高低、歌詞の内容などに注目しながらグループで検討し、それをGoogleスライドに入力することで他のグループの意見もすぐに確認できていました。

音楽

グループによって選んだ場所は様々でしたが、「クレッシェンドで一気に広がっていく感じがするからここではないか」「音が大きくなったここが一番力強く盛り上がるのではないか」と意見を共有した上で合唱すると、出だしのフレーズまで最初に歌ったときよりも綺麗な歌声になっていて、合唱全体の完成度の高まりが窺えました。

持続可能?実現可能?将来のエネルギー構成を考える

3年生の社会科(公民的分野)の授業では、2030年の発電方式の割合をグループごとに予想していました。

グループごとに自分たちの予想をGoogleドキュメントにまとめていきます。

公民発表

グループによって予想されたエネルギー構成も様々でしたが、先生が授業支援ソフトを使ってすぐに確認し、クラス全体に共有していたので、子どもたちは自分たちとは異なる考え方に数多く触れることができ、持続可能性と実現可能性、両方の側面から検討する必要性を感じ取った様子でした。

大人顔負けのプレゼンテーション六月中学校「ジュニアICTリーダー」

授業後は3年生の代表から「1年生の作成したスライドへの助言や発表への評価をする取り組み(1・3年生コラボ授業)」「体育でのICT活用事例の紹介」「理科の授業における動画編集の取り組み」「各クラスを紹介するCMづくり」についてプレゼンテーションが行われました。

プレゼンテーション1

「1・3年生コラボ授業」については、ラーニングピラミッドなども用いながら、1年生と3年生の得られるメリットも紹介されました。

プレゼンテーション2

「ジュニアICTリーダー」として六月中のICT活用を引っ張っている子どもたち。

「将来仕事をする上でもスムーズにICTを使いこなせるようになりたい!」と発表する堂々とした姿に、150名を超える参加者から盛大な拍手が送られました。

全教科・全学級での公開授業の秘訣は?

研究発表

先生方のこの一年間の取り組みを発表する研究発表の場では、「共通認識の確認や事例・アプリケーションの紹介など充実したICT研修会を毎月実施したこと」「積極的に普段の授業や研究授業を相互に見合えるような風土づくり」「各先生の『やってみたい』を形にするための授業研究のサポート」など、今回の全教科・全学級での公開授業に繋がる学校全体でICT活用に取り組んだ様子が詳しく紹介されました。

研究発表

「今日でほっと一息つくのではなく、すぐに次に向けて走り出していける六月中でありたい!」という発表者の先生の言葉や、「先生が変われば授業が変わる。授業が変われば子どもたちが変わる!」という校長先生の言葉が印象的だった研究発表。

今後も一層子どもたちが主役となってパワーアップしていくであろう六月中学校のこれからにも注目です。

謝辞

参加者の声

  • 特に3年生の生徒の発表に感動しました。生徒が取り組みの効果を実感し、それをアウトプットできるのは力がついている証だと思います。今後もそのような生徒の姿を目指し、本校も取り組んでいきたいと思います。
  • どの授業でも、生徒が意図的にICTを活用している姿がありました。教師から言われて使っているのではなく、学ぶために効果的だと思って使っている証拠なのかなと思います。
  • どの生徒もタブレットを学習の手立てとして集中的に使うことができていました。全教科でICT活用を研究していく中で、効果的な活用方法に磨きをかけることができたから、生徒がICTを学習に使うベースが整ったのだと気づきました。
  • 様々なツールを用いて授業をしている様子を見ることができました。個別最適な学び、協働的な学びを一体的に充実させるためには、取り組みの意義を教職員や生徒が理解すること、理解した上で探究のプロセスを意識して学習に向かっていくことが重要であると思います。本日はめあてを提示し、何に取り組むのかを明確化した上で学習に取り組んでいる授業を拝見しましたので、自校に持ち帰り、めあてを明確化した上で、生徒自身で課題の設定を行える指導をしてまいりたいと思います。
  • Chromebookを文房具のようにを意識していますが、それがゴールになりがちになっていることを自分は反省しています。ICTを活用しながらも大事な部分は伝えていきたいと日頃から思っています。授業を拝見させていただき、六月中学校の先生方はしっかりとゴール像があるんだなと感じ、大変勉強になりました。
  • 全教科公開をできる職員のパワー、同じ方向を向いているベクトル、職員のパッションに感動しました。そして、校長先生の学校経営にも感銘しました。

ICT足立区ツアー大盛況のうちに終了!

ICT足立区ツアーチラシ区内小・中学校で実施したICT足立区ツアー、お陰様で毎回たくさんの方にご来場いただくことができました。

お申し込みいただいた皆様、お気に留めていただいた皆様、ありがとうございました。

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