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公開日:2025年2月6日 更新日:2025年3月20日
令和6年度の文部科学省「リーディングDXスクール事業」授業公開、足立区では、「ICT足立区ツアー」と題し、11月から2月までの期間に小中学校5校で実施しています。
12月23日には、興本扇学園(興本小学校・扇中学校)が授業公開を実施しました。
興本扇学園は、平成28年度から東京都・足立区のICT推進校やプログラミング教育推進校、情報教育研究拠点校、Google for Education 事例校など、様々な形でICTに取り組んできました。
文部科学省「リーディングDXスクール事業」の指定校・生成AIパイロット校には令和5年度から採択されています。
昨年度、文部科学省のYouTube公式チャンネル(外部サイトへリンク)でも実践事例が紹介されたこともあり、北は福島県から南は島根県まで、当日はたくさんの方にご参加いただきました。
公開授業は小学4年生の社会科、小学5年生の家庭科、中学2年生(8年生)の国際コミュニケーション科(総合的な学習の時間)で実施しました。
4年生は、荒川放水路の工事に尽くした青山士の業績について学び、Google スライドでポスターにまとめることを目指します。ポスター作成の準備段階では、当時の世の中の課題や人々の願いなどに着目し、見学や調査をしたり、地図や写真などの資料で調べたり。
この日は、工事の際の苦労や工夫、災害による被害などについて、インターネットや図書だけでなく、先生があらかじめ Google サイト(ホームページ作成アプリ)で作成したプラットフォーム(学習課題に必要な情報や写真が入っているサイト)も活用して調べ、Padletに調べた内容をまとめていました。
それぞれの学びの記録がポートフォリオとなっているため、自分の学びの振り返りはもちろん、他の子どもたちの記録を参考にすることもできます。集めた情報の集大成となるポスターの完成も楽しみです。
5年生は、「持続可能な社会」などの視点から、資源や環境を大切にするよりよい生活を目指し、物や金銭の使い方と買い物の仕方について学んでいます。
この日は、自転車とエコバッグを買うことを想定した授業です。先生が提示したものを、値段や素材、デザインなどの視点で比較し、どうしてこれを選んだのか、個人やペア、グループでも意見を出し合い、感想などをクラス全体の FigJam シート内でまとめることで、お互いの考えを共有していました。
これから買い物をする際にも、今回学んだ「状況や目的に応じた適切な判断や行動」を実践していってほしいです。
8年生は今年度、会社の設立、商品開発、販売などを体験する起業家教育のプログラムである東京都産業労働局後援「小中学生起業家育成(アントレプレナーシップ教育)プログラム」(外部サイトへリンク)に参加しました。
この日はグループごとに決算後の振り返りを実施。
これまでに得た市場調査の結果や事業計画書、売上データ、事後アンケートなどを踏まえ、仕入れ価格や販売価格が適切だったか、商品のデザインはどうだったかなど、グループごとにFigJam に改善案をまとめていました。
改善案はクラス全体で共有されているので、他のグループの子どもたちの学びにも参考になっていて、「もっとこうすればよかった!」と次につながる発見をたくさん得ていました。
授業後の研究発表会では、東京学芸大学教授の北澤武先生、Figma 日本法人教育プロジェクトマネージャーの石川綾様をお招きし、中村明慶教育長と興本扇学園の稲葉守朗校長も含めた4名によるパネルディスカッションも開催しました。
「『令和の日本型学校教育』の実現に向けて」と題し、授業についてはもちろん、実現に向けた学校管理職への期待と役割などについても活発にやりとりが行われました。
中村教育長からは、主体的・対話的で深い学びを実現させる手立てとして、複線型授業の推進などが伝えられました。
「ICTを効果的に活用することで、先生方の指導についても、四角四面のやり方ではなくそれぞれの個性を発揮できる」「見取りのできる先生がICTを使えるようになると鬼に金棒!」といったお話も印象的でした。
参加者の声
区内小・中学校で実施したICT足立区ツアー、お陰様で毎回たくさんの方にご来場いただくことができました。
お申し込みいただいた皆様、お気に留めていただいた皆様、ありがとうございました。
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