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公開日:2022年3月24日 更新日:2024年9月20日

医師の画像健診・検診はなにが違うの?

「健診」と「検診」どちらも辞書に掲載されている漢字ですが、発音すると同じ「けんしん」です。日常ではあまりこの言葉の違いを意識する機会はないかと思います。しかし、同じ健康を目的とする両方の言葉ですが、中身は同じではありません。それぞれの特性を意識することが、自分自身の目的にあった健康管理や病気の予防に役立ちます。

「健診」とは?

健康診査(健康診断)の略語です。「身体の健康が保たれているかどうか」を総合的に調べるものを指します。具体的には、血液検査や尿検査などによって身体に病気の要因となるようなものがないか調べます。

例えば、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪の数値が高い場合には、血液がドロドロになり動脈硬化を進行させる状態にあることがわかります。とくに生活習慣病は自覚症状がなく進行していく「見えない敵」で、症状が現れたときにはかなり進行していることもありますので、定期的に「健診」を受診すること、日々の生活習慣を見直していくことが重要です。

「検診」とは?

特定の病気を見つけるための検査を指します。胃がんや肺がんといった特定の病気を早期に発見し、治療の準備に生かすことを目的としているため、各臓器を対象としたピンポイントなアプローチとなります。

例えば、がんに罹患した場合、自覚症状が現れたときにはすでに進行している場合も少なくありませんが、定期的にがん検診を受診することで早期に発見して治療につなげることができ、生存率にも大きく影響します。

「健診」&「検診」受診するとどんなことがわかるの?

「健診」でわかること

健康診査は、メタボリックシンドロームの早期発見や生活習慣の改善を目的としており、血液検査や尿検査など実施して身体の状態をチェックします。最近、食べ過ぎ・飲みすぎ・運動不足を感じている方はもちろん、自分では健康だと思っている方も自覚症状がないだけで、身体の不調は進行しているかもしれません。

特定健診結果グラフ例えば、足立区で実施した特定健診の結果、血圧や糖尿病の検査(ヘモグロビンA1c)では、ほぼ2人に1人に異常が認められました。このまま放置しておくと、動脈硬化が進み、高血圧症、糖尿病、脂質異常など生活習慣病の発症につながります。

また、メタボリックシンドロームに該当している方は、「高血圧」「高血糖」「高脂血症」などの危険因子を併せ持っている状態と考えられますので、生活習慣を見直す必要があります。

このように、健康診査を受診することで普段気にしていなかった身体の本当の状態を把握することができ、自身の生活習慣を見直すチャンスとなります。また、定期的に受診をしていくことで、身体の変化を把握することができ、日頃の努力の結果を可視化することができます。自身の身体の状態を把握することは、健康への第一歩となりますので、まずは一度、健康診査を受診することから始めてみませんか?

「検診」でわかること

健康診査とは異なり、「がん」などの特定の病気を早期に発見して治療につなげることを目的としているため、検診自体も個別の病気を発見する内容となっています。例えば、「胃がん内視鏡検診」は胃カメラで直接胃の中を見ることで小さな病変も発見することができます。

検診の対象となるような病気は、早期には自覚症状がなく、症状が現れたときにはすでに進行しているものも少なくありません。このような病気を発見するためにも、無症状のうちから定期的に検診を受けることが重要です。がんは早期発見・早期治療が生存率に大きく影響しますし、早期に治療を開始できた場合は治療自体も患者への負担が少ないものになりやすいです。

身体の状態に不安を感じている方はもちろん、自覚症状がなくても健康状態を確認するものとして、ぜひ定期的に検診を受けてみませんか?定期的な検診があなたの将来を救うかもしれません。

健診&検診を受けるには

まずは、どんな健診&検診があるか、あなたはどの健診&検診を受けることができるのか調べてみましょう。

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