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公開日:2024年1月31日 更新日:2024年2月29日

足立区予算(令和6年度当初予算 予算編成のあらまし)

命と暮らしを守りぬく。安心と活力のあだち

1 令和6年能登半島地震で被害に遭われた皆様へ

 思いもかけない令和6年の幕開けとなりました。

 能登半島では地震ばかりか、津波による被害も報道され、この原稿を書いている1月15 日現在、未だ被害の全容は見通せない状態です。

 被災されたすべての方々にお見舞い申し上げるとともに、1 日でも1 時間でも早い復旧・復興を切に願います。

 発災直後、石川県は国からの支援を優先して受け入れるのに精一杯とのことで、区としては動きが取れませんでした。しかし、厳寒の最中、避難を余儀なくされている被災者の皆様の状況を見るにつけ、居ても立っても居られず、職員が被災自治体のホームページをチェックしていたところ、七尾市が救援物資を受け入れていることが分かりました。そこで1月9日の第一陣、1月11 日の第二陣により、食糧やブルーシートなどの支援物資をお届けしました。

 引き続き、23 区区長会や東京都を通じての支援要請に基づいて、迅速な対応を図ってまいります。

2 自然災害に対する備えの見直し、防災・減災対策の強化

 区でも昨年来、災害時の水・食糧の備蓄量をこれまでの想定被災者の約1 日分(水1.35 日分、食糧1.45 日分)から2日分へと上乗せする計画変更を行いましたが、今回の被災地の状況をみる限り、決して充分とは言えないようです。まずは備蓄場所の確保が大前提ですが、更なる備蓄増量に向けて早急に計画を修正します。

 また足立区の地域防災計画は令和6年度中に見直しの方向としてきましたが、1年先送りし、今回の被害状況を織り込んで、より具体的な計画案としてお示ししていくよう改めます。

 言うまでもなく、当区は地震・水害、いずれに対しても高レベルの防災・減災対策が必要となります。とは言え、全てを行政のみで担うことは現実的ではなく、このタイミングで改めて区民の皆様に耐震化や家族構成を反映した備蓄など、意識を変え、具体的な行動へ一歩踏み出していただくアプローチが不可欠です。

 3年計画で耐震化を一気に進める予算も中間年を迎えます。新年度予算にはグレーゾーン住宅の対策を新たに補助対象に加えるほか、スクールゾーン内のブロック塀などに対しては、これまでの除却費用の助成に加え、フェンス設置費用助成も新たに追加します。東京都も「マンション防災」をテーマに検討を始めていますので、都と役割分担しつつ、近年増加している区内マンションに対する備蓄の状況調査も実施の予定です。能登半島地震を教訓に、さらに区の防災・減災対策の強化、充実に注力してまいります。

3 令和6年度の新たな挑戦

 一つ目は「福祉まるごと相談課」の創設です。
 高齢者・障がい者・子どもなど、所管ごとに分かれている相談窓口に加え、福祉的なあらゆる相談・困りごとをまるごと受け止める包括的な窓口を設置し、取り扱い部署が曖昧な内容についても、寄り添える体制を固めていきます。縦割りの弊害を打破できるか否か、組織力が問われる厳しい局面です。管理職も含め設置の意味を組織末端まで落とし込んで、「絵に描いた餅」に終わらない、真の「まるごと相談課」となるよう進めます。

 二つ目は「鹿浜・入谷地域を対象に行うデマンドタクシーの実証実験」です。高齢者の増加に伴い、買い物や通院など、日常の移動手段の確保は重要な地域課題となりつつあります。

 六町〜花畑地域で行った「ブンブン号」の実証実験が終了となっただけに、デマンドタクシーに掛かる期待は大きいわけですが、どのくらいの方々が登録くださり、ご利用いただけるのかどうか、想定できないというのが正直なところです。

 6か月の実証期間中に運賃やルールなどを変更する場合、道路運送法に基づく法定会議を経た上で実証実験を3か月程度中断し、改めて周知活動などを行う必要があります。そのため、大幅な運用の変更は困難ですが、可能な範囲でニーズにお応えしていきたいと考えます。

4 「命と暮らしを守りぬく。安心と活力のあだち」のために

 令和6年度の予算規模は前年を142 億円上回る3,300 億円となりました。区民ニーズが多様化する上、総務省が1月9日に発表した2023 年平均の東京都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)は前年比3%上昇し、石油危機以来41 年ぶりの伸びを示すなど、物価や人件費高騰の影響は区民生活ばかりか区財政にも色濃く出ています。

 現在は幸いにも、都区財政調整交付金・区税収入ともに堅調な状況(区税収入は令和6年度実施の定額減税により減収となるものの、国費が全額補填され実質増収予定)にはありますが、世界経済の動向を注視するとともに、いつ起こるかわからない大規模災害に備えた堅実な財政運営こそ、いざという時に区民生活を守り支える原動力となります。この考えを基本に、新年度の区政運営に挑んでまいります。


足立区長 近藤 やよい

詳しくは、下記の資料(予算編成のあらまし)をご覧ください。

令和6年度 予算編成のあらまし(78ページ)(PDF:18,809KB)

令和6年度 補助金・助成金当初予算一覧表(PDF:658KB)

 

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