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公開日:2015年8月21日 更新日:2015年8月21日
垳川は、かつて農業用水として貴重な水源でした。近年、周辺の都市化に伴い農業用水が減少し、さらに垳川流域の下水道が整備されたことにより、大雨による綾瀬川への放水が減少したため、平成7年には西側の小溜井排水場が閉鎖され、著しく垳川の流れが停滞するようになりました。また、生活雑排水の流入や降雨時の汚濁物質の流入により、水質が悪化していました。さらに、ヘドロも多く堆積したことから底質の環境が悪化し、悪臭の原因の一つとなっていました。
そこで、足立区では、平成20年度から国・東京都・埼玉県・八潮市と共に、水質改善の取り組みを行っています。
平成20年度以前についても一部取り上げながら、取り組みをご紹介します。
綾瀬川と垳川の水位差を利用して綾瀬川の水を垳川へ流しています。平成20年度より試験的に開始し、水の滞留が解消され、水質改善の効果が確認されてきています。
平成20年度から平成22年度にかけて浚渫という川底に堆積するヘドロやゴミを除去する作業を実施しました。川の水位を下げて、特殊な作業車によって泥を掘りあげるなど、3年間で約1万立方メートルを取り除きました。
平成6年度に足立区と八潮市を結ぶ人道橋「平成泉橋」が架けられました。平成泉橋からは微生物の働きにより浄化された垳川の水が橋の両側から30分ごとに5分程度放出されています。
また、平成22年度には、旧小溜井排水場に「高濃度酸素供給装置」及び「落差ばっ気装置」を設置ました。高濃度酸素供給装置は、酸素を強制的に川の水に供給する装置です。落差ばっ気装置は、階段状の施設に水を流して川の水に酸素を取り込む装置です。水の中に酸素を多く取り込むことで、微生物が有機物(汚れ)を分解し、水質を改善します。
これまでの垳川での水質改善への取り組みについて、リーフレットにまとめましたので、ぜひご覧ください。
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