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公開日:2025年12月22日 更新日:2025年12月22日

学校開放登録団体の活動中に生じた暴行事件の概要と再発防止に向けた区の取組について

 令和7年1月11日、区立小学校の体育館を利用する剣道団体(当時、足立区剣道連盟加盟団体)の活動中に、指導者が会員である当時小学1年生の女子児童の頭部を木刀でたたく事件が発生しました。

 当該事件の概要と区及び足立区剣道連盟(以下、「区剣道連盟」という。)の対応、現時点での再発防止に向けた取組について、下記のとおりお知らせいたします。

1 事件概要と区及び区スポーツ協会、区剣道連盟の初期対応

(1)事件概要

 令和7年1月11日、区立小学校の体育館で学校開放団体(剣道)の活動中に、指導者の50代男性が、会員である小学1年生の女子児童の頭部を木刀でたたき、当該女子児童は脳震盪症候群の診断を受けた。その後、当該児童は、PTSDの診断を受け、令和7年12月22日現在、服薬による治療を続けている。

(2)主な初期対応経過

  日付              対応内容

令和7年

1月14日

 当該女子児童の保護者から、足立区スポーツ協会に対して訴えがあり、区はスポーツ協会から情報提供を受け、事態を把握した。

 また、当該保護者より、本事案が警察による事件取扱いとなる旨を確認した。

1月14日

 区とスポーツ協会は、区剣道連盟会長と面会し、上記の訴えに関して、対応を協議した。

 協議後、区剣道連盟会長は当該指導者と面会し、事実確認をした。

1月15日

 区とスポーツ協会は、当該指導者から聞き取りを行った上で、当該団体には学校開放事業の利用を控えるよう伝えた。

 ※ 令和7年4月に団体登録廃止

1月16日から17日  区は、足立区議会議長、副議長、各会派幹事長、区民委員会所属議員に対し、電話で事案概要と区の対応について報告した。

(3)当該指導者について

ア 令和7年3月に、区剣道連盟は当該指導者を除名処分とした。

イ 令和7年3月に、東京都剣道連盟は当該指導者を2年間の会員資格停止処分とした。

ウ 令和7年5月に、書類送検されたことを報道で確認した。

  ※ 区から足立区議会議長、副議長、各会派幹事長、区民委員会所属議員に対し、電話で報告

エ 一部報道によると、令和7年8月に暴行罪で略式起訴されている。

(4)当該団体について

ア 令和7年3月に、区剣道連盟が退会届を受理したため、現在は、区剣道連盟の加盟団体ではない。

イ 区が当該事件を把握して以降は、学校開放事業を利用していない。

ウ 令和7年4月に、学校開放事業の登録団体廃止済みである。

2 再発防止に向けた区剣道連盟の取組

(1)「コンプライアンス推進委員会」を設置し、講習会、研修会を実施するとともに、規定の整備を進め、コンプライアンス遵守の意識の啓発を図る。

(2)理事会等、連盟役員や事業委員会委員が集まる場で、事件概要と処分内容を報告するとともに、「足立区剣道連盟および加盟団体における倫理に関するガイドライン」をもとに、「行き過ぎた指導」等の具体例について説明し、コンプライアンス遵守の徹底と周知を図る。

(3)足立区スポーツ協会主催のコンプライアンス講演会に参加し、内容を連盟内で共有する。

3 再発防止に向けた区の取組

(1)指導に関する実態調査の実施

 指導者がいる少年団体(指導者や保護者を除き、中学生以下で構成される団体)の代表者に対し、書面またはインターネットで実態調査を行う。

(2)指導者を対象としたコンプライアンス研修の実施

 令和8年2月に研修を開催し、来年度以降も年に1回程度実施する方向で検討する。

(3)相談窓口の設置

 子どもたちが指導に疑問を感じた時に区へ相談できる窓口を整備し、区として相談事案への対策を検討する。

 

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