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公開日:2021年4月27日 更新日:2021年4月27日

トコジラミによる被害

トコジラミはシラミの仲間ではありません。カメムシの仲間で別名、ナンキンムシ(南京虫)とも言われています。

海外から持ち込まれることも多く、近年はホテル等の宿泊施設等に発生し、服や荷物に付いて家庭に持ち込まれることが増えております。生活環境の清潔・不潔に関係なく棲息・繁殖します。主に夜間に活動して、寝ている人を刺して吸血します。

トコジラミの中には、ピレスロイド系の殺虫剤に抵抗性を示す(殺虫剤が効かない)スーパートコジラミが出現しており、一度発生すると駆除がとても困難な虫です。

1.形態

  • 成虫の大きさは5から8ミリメートルで、色は褐色から濃褐色です。
  • 幼虫の大きさは約1から4ミリメートルで色は透けた薄茶色に見え、形態は成虫と似ていて小さく成虫、幼虫とも吸血します。

2.生態

  • 成虫は寝室周辺にいることが多く、具体的にはベッドや家具のすき間、カーテンや衣類ケースの裏など、暗く狭い隙間に潜んで点々とした黒いシミのような血糞を残します。条件により無吸血で半年以上も生きることがあります。
  • 成虫・幼虫とも刺して吸血し、人や他の動物も吸血しますが、人を好みます。
  • 夏の場合、卵は約1週間でふ化します。

3.被害

刺される部位は手足・首などの露出部が多く、刺された箇所は赤い斑点となります。個人差はありますが、繰り返し吸血されることにより痛みや痒みが出てくるので、発生に気付かず深刻化します。刺されると痛みだしてかゆみによる不眠症になることもあります。早期発見と早期対策が重要です。

4.対策

  • 専門業者への相談

繁殖が進んだ時や殺虫剤が効かない場合は駆除が困難なことが多いので、専門駆除業者へご相談ください。

  • 掃除機で吸い取る

被害部屋を掃除するのも有効ですが、使用した掃除機をそのまま置いておくと、掃除機のすき間から出てきて被害が広がることがあるので、吸い取ったゴミはすぐにビニール袋に入れて、しっかり密封して捨ててください。

  • 衣類の熱処理

1.熱いお湯に浸ける

熱変形、縮む、色落ちしない等の衣類やカバン等があれば、熱いお湯に浸けると駆除できます。 衣類などを81℃以上のお湯に5分以上浸けます。バケツ等の大きめの容器に、衣類やカバン等を入れて、熱湯を入れて駆除します。

2.アイロンをかける

衣類やふとんなどの折り目や縫い目、ファスナー折り目部などの表面的な処理はアイロンがけをする方法もあります。

  • 衣類等の廃棄

熱処理等での駆除が困難な場合や被害が大きくなってしまった場合は、衣類やじゅうたん等を廃棄することも検討しましょう。

5.相談

保健所ではトコジラミ被害のご相談を受付けております。トコジラミかどうか疑わしい場合など、窓口へ成虫等を直接お持ちいただければ、虫の種類を調べますが、特定出来ないこともあります。

 

トコジラミの成虫

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関連リンク

公益社団法人 東京都ペストコントロール協会(外部サイトへリンク)

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