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公開日:2013年5月10日 更新日:2013年5月10日
ネズミは見た目に不快なだけでなく、病原菌を媒介したり、人を刺すイエダニが寄生するだけでなく、住宅や設備機器などに被害を及ぼすこともあります。ネズミの被害から生活や財産を守るには、日常の管理と根気が必要です。
体長約15から20センチメートル。尾は体長より長く、目も耳も大きく、耳は折り返すと目をおおうほどになります。暑さや乾燥には強いが、寒さに弱く多湿を嫌います。天井裏や壁の中、ビル内部の高いところに生息します。身軽で運動能力が高く、電線を伝ったり壁を駆け上がるなど、立体的(縦)に行動します。警戒心が非常に強く、殺そ剤への感受性が低いです。
体長約20から25センチメートル。家の中に棲むネズミの中では最も大型で、尾は体長より短く、目・耳が小さめです。寒さに強く水辺を好み、泳ぎが得意です。下水道、ごみ処理場、床下、植え込み、ビルの低層階などに生息し、平面的(横)に行動します。警戒心はあまり強くなく、殺そ剤への感受性は高いです。
巣の材料になるものは放置せずに収納して、ネズミに持ち出されないようにしましょう。家の内外を整理整頓し、ネズミの隠れ場所をなくすことが大切です。
〈巣の材料になるもの〉
衣類・タオル・シーツなどの布製品、ティッシュペーパー・新聞紙などの紙類、ビニール袋など
〈巣になりやすい場所〉
天井裏、物置、家具やテレビ、冷蔵庫の裏、押入やタンスの中、壁の中など
ネズミはわずかなすき間(1.2センチメートル以上の穴)があれば住居内に侵入します。垂直行動が得意なクマネズミの場合は、電線やパイプを伝ったり、粗い壁や閉じたシャッターなどをよじ登って侵入することができます。ドブネズミは土のある場所や排水管、下水溝などを通ってくることもあります。建物の内外を丹念に探すことが大切です。
侵入経路が見つかったらふさぎましょう。面積が広い場合は木やブリキ板、金網などを使用します。壁の穴や小さなすき間には不燃性のパテやモルタルで埋めたり、金属たわしや亀甲網などを丸めて詰めます。
エサになるものは徹底的に撤去するか容器などにしまい、ネズミに触れさせないようにしましょう。
室内にわなをしかける際は、主に粘着シートを使用します。ただし、ネズミは警戒心が強いため、配置場所に工夫が必要です。
忌避剤と併用すると効果がある場合もあります。なお、殺そ剤(毒エサ)を使用する場合は、小さなお子さんやペットが誤って食べないよう、取扱いに十分注意が必要です。
体の柔らかい部分が刺されている、激しくしつこいかゆみがある、かゆい部分が赤く腫れているなどの症状がある場合は、ネズミに寄生するイエダニが原因と思われます。
イエダニは体長0.5から1.0ミリメートルでネズミの体や巣に寄生します。気温が上昇する初夏から初秋にかけてネズミの巣で大量発生することがあります。また、ネズミが巣からいなくなったり、死んだりしてネズミから吸血できなくなると、それらの場所を離れて移動し、人を吸血して激しいかゆみと発疹を引き起こします。
イエダニ対策はネズミを駆除することです。ネズミの巣や死骸を見つけたら取り除き、ゴキブリ用エアゾールなどを散布します。巣や死骸の場所がわからない場合は、清掃とくん煙剤などの殺虫剤をしましょう。
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