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公開日:2012年8月2日 更新日:2023年4月18日
私たちの身の回りで見られるハチは、主にスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。
ハチは「刺す」というイメージがありますが、植物の受粉を行ったり、街路樹や庭木の害虫をつかまえたり、はちみつを作ったりする益虫です。スズメバチ以外のハチは直接触れたり、巣に刺激を与えない限り、むやみに人を攻撃することはありません。
体長17から40ミリメートル。ハチの中で最も大型で、直線的に飛びます。巣を守る本能が著しく発達しているため、攻撃性が強く巣に近づく相手を威嚇します。
巣は巣穴がひとつの丸いボール状で、縞模様をしています。樹木や軒下、壁、大きな木の根っこ部分に出来た空洞などの土中に作ります。
働きバチの増加する夏から秋にかけて活発に活動するため、巣を見かけたら近づかないようにしましょう。
体長約14から26ミリメートル。体が細く、足を長くぶら下げた状態で飛びます。
巣はお椀を伏せたような形で、軒下や壁、樹木、車庫などに作ります。
毒針を持っていますが、スズメバチと比べるとおとなしく、巣を強く刺激しなければ刺すことはありません。洗濯物に紛れ込んで、袖を通したときに刺されることがあります。
体長約12ミリメートル。全体に毛が生え、丸みのある形です。春から夏にかけて何百匹も群れになって固まっているのが見られます。これは分封(ぶんぽう)といい巣ではなく、巣別れをするためのハチの群れです。たいてい数時間から2、3日でほかへ移動してしまいます。
巣は巣板と呼ばれる鉛直方向に伸びる平面状の構造からなります。巣板は複数枚作られることが多く、10枚以上にのぼることもあります。
攻撃性は低く、刺されたときの痛みは弱いです。
ハチ毒にアレルギーがある人は、ハチに刺されるとおう吐、寒気、じんましんなどの全身症状から、呼吸困難や意識障害などのショック症状があらわれ、時には死に至ることもあります。アレルギー体質の人や過去にハチに刺されたことのある人は注意が必要です。
アシナガバチ、スズメバチの巣の寿命は1年で、冬になると働きバチは死んでしまいます。空いた巣は二度と使わないので、被害にあうおそれのない場所であれば、巣が空になる冬まで待って除去することも可能です。
スズメバチの巣の除去は危険をともなうことがあるため、専門家へご相談ください。
足立区ではスズメバチの巣のみ、専門業者への委託により除去を行います(ただし、公共施設、都営住宅、公団など、管理者のいる施設を除く)。ご希望の場合は、足立保健所生活衛生課生活衛生係へご相談ください。
スズメバチ以外のハチの巣は原則として自己処理をお願いします。除去の方法は次のとおりです。
4月から5月はハチの巣作りの季節です。家の周りの点検を行い、ハチの巣を作らせない環境を整えましょう。
ハチの巣が作られやすい場所は、屋根の軒下、屋根裏、床下、ベランダ、庇、戸袋、ガレージ、壁際、室外機、物置、庭木の枝、洞、生け垣、植え込みなどです。
基本の対策は次のとおりです。
すでに巣ができてしまった場合は、むやみに近づいたり刺激を与えたりしないでください。
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お問い合わせ
足立保健所生活衛生課生活衛生係
電話番号:03-3880-5374
ファクス:03-3880-6998
Eメール:seikatueisei@city.adachi.tokyo.jp
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