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公開日:2024年5月8日 更新日:2024年6月8日

命を守るために。水害への備え、やるのは「今」

 

命を守るために。水害への備え、やるのは「今」

 

必ずまた襲って来る豪雨や台風。「令和2年7月豪雨」で大きな被害を受けた熊本県 人吉市長が語る2つの教訓と、区民の皆さんに意識していただきたい「水害への備え」をご紹介します。

 

熊本県 人吉市長による豪雨災害からの教訓

令和6年1月22日、熊本県 人吉市・松岡隼人(まつおかはやと)市長が、「令和2年7月豪雨」から得た教訓を、足立区民向けにご講演くださいました。その中でも、皆さんに特に知っていただきたい内容をご紹介します。

教訓1「早めの避難」、これに尽きます

救助に向っている様子死者の約4分の3が65歳以上の高齢者でした。被災後の市民へのアンケートでは、「遠方にいる子どもが親に避難するよう指示したが従わなかった」などの声がありました。元々、市は水害常襲地帯で昭和40年にも大きな水害に遭っています。「あのとき大丈夫だったから今回も大丈夫だろう」という“経験”、「あのときよりも酷い水害はあってほしくない」という“願い”。これらが住民の避難行動を思いとどまらせたのかもしれません。
しかし、自分が避難しないことによって、救助に向かう消防関係者など自分以外の人を危険にさらす可能性があります。災害が近づくほど、できることはなくなっていきます。すべての人の命を守るために「早めの避難」を徹底してください。

 

教訓2「自分事」としてリスクに向き合って

「早めの避難」をするには、行政はもちろん、住民の皆さんも事前の備えができていないといけません。
住民は自分が住んでいる地域の災害リスクを正しく理解した上で、いつ、どんな行動をすべきかを日ごろから把握し、行政は適切な時期に適切な指示をする。その住民の事前の準備と、行政からの情報がかみ合ってこそ、有効な避難行動に、ひいては「命を守る行動」につながります。
住民一人ひとりが「自分事」として水害リスクに向き合い、行動を起こすことが重要です。行動を起こさなくて何事もないのは、たまたま運が良かっただけ。行動を起こした先に何事もないのが最高の結果だと思います。ぜひ、足立区の皆さんで最高の結果をめざしてください。

 

人吉市の被災概要

令和令和2年7月3日~4日未明にかけて発生した線状降水帯により、24時間当たりの雨量が400mmを超え、観測史上最大を更新。この豪雨で球磨川(くまがわ)流域では越水し、堤防が決壊、市内の広範囲で浸水被害が発生した。

  • 死者21人(災害関連死含む)、負傷者17人、住宅被害3,398世帯(市全体の約2割)
  • ※人口3万1,932人、1万5,538世帯(令和2年6月末現在)
  • 最大避難者数は、1,263人(令和2年7月11日)
  • 被害総額は、445億846万4,000円

人吉市長・松岡隼人氏

特別インタビュー&講演動画

 

<プロフィール>
人吉市長・松岡隼人(まつおかはやと)
昭和52年7月24日生まれ。平成19年~26年の人吉市議会議員を経て、平成27年に人吉市長に就任。「令和2年7月豪雨」による甚大な被害経験と教訓を生かし、まちの復興とともに防災・減災体制の充実や強化、市民の防災意識の醸成に尽力している。

 

 

【区からのお願い】

これらの教訓を踏まえると、以下の備えは不可欠です!

区からのお願い

在宅避難

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縁故等避難


避難施設への避難

 

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