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公開日:2024年2月8日 更新日:2024年2月8日
集積所に出されたごみ袋を、清掃員が収集して清掃工場へ。
区内に3万カ所以上ある集積所。毎日集積所を回り、ごみを収集する若手清掃員たちの1日に密着して、「へぇ~、そうなんだ」と思わず言いたくなる清掃業務の裏側をご紹介します。
※1⽇の流れはごみの量などにより変わります。
「あだち広報2月10日号」にご登場いただいた、令和5年度 新規採用の若手清掃員4名にインタビューしました。
足立区の清掃員をめざしたきっかけなどについて、語っていただきます!
僕は前職では他自治体で派遣の清掃員をしていましたが、23年ぶりに足立区で清掃員(正規職員)の募集があったので、応募してみたんです。他自治体でも正規の募集はありましたが、足立は人が良いイメージがありましたので。それで足立区に決めました。
実際に足立区でごみを収集していると、他自治体でしていたときと比べて、声をかけてくださる頻度が多いと感じています。収集はスピード勝負なので慌ただしく見えるかもしれませんが、まちの人にあいさつされるとすごく嬉しいですし、それが活力になっています。ただ、小さい子に手を振られて喜んでいると、実は自分ではなく後ろの清掃車に振っていた、なんてこともありましたが(笑) 清掃車は、子どもに人気がありますね。
足立区の清掃員になってまだ1年ですが、実は危険な目に遭うこともあったんです。包丁が燃やすごみの袋にそのまま入っていて、ケガしそうになったことがあります。ほかにも鋭い木の枝や、串が袋を貫いて出ていることもあります。2重、3重でごみ袋に入れるか、ティッシュで包んでいただけると非常に助かります。
今後は先輩の背中に追いつき、追い越せるように頑張ります。そして、「採用して良かった」と思ってもらえるような清掃員になりたいです。
ほかの3名と違って私は唯一、清掃員になった経験がありませんでした。前職では自衛隊をしていたんです。
より住民の方と身近に触れあう最前線でなにか役に立つことをしたかったのと、体力には自信があるので清掃員になることを決意しました。
正直なところ、職場の雰囲気など全くイメージできないまま入りましたが、年齢差を良い意味で全く感じず、皆さんとても優しくしてくれます。男性が多い職場なので、上下関係がかなり厳しいのかなと覚悟していましたが、それは余計な心配でした。
この1年、収集をして感じたのは「水分はきって出すことが大事」ということ。収集車に積んでプレスしたとき、ごみ袋に水分が入っていると破裂して飛び散ってしまうんですよね。自分たちにかかる分にはまだ良いですが、最悪の場合、通行人の方にかかってしまう恐れがありますから。水分はしっかりきってから出していただけると本当に助かります。
久しぶりに新人が採用されましたから、清掃員の年齢幅は広く、10年・20年先輩の清掃員が次々と抜けていってしまいます。近い未来の清掃事務所を担うのは我々ということです。今のうちに知識・技能をしっかり吸収して、立派な清掃員になります。
前職では民間企業でビン・カン・ペットボトルなど、資源の回収をしていました。
家が近かったり、親戚が近くに住んでいたりして、足立区に縁を感じていたので、正規の清掃員が募集されたタイミングで応募してみたんです。
23年ぶりの新規採用なので、年齢が近い先輩がいないことに不安を覚えていましたが、実際はみんな優しいですし、なんでも教えてくれます。感覚的にはお父さんみたいな感じで話せていますね。チームワークが大切な仕事だと、全員が理解しているのだと思います。
実は最近小さな楽しみがありまして。私が担当するルートの途中でたまに小さな子が待っていて、駆け寄って来てくれるんです。ごみが飛散する恐れがあるので近くには寄れないのですが、収集車のおもちゃを持って手を振ってくれます。
ほかにも、「お疲れさま」と書かれた紙がごみ袋に貼られていることもありましたし、声をかけてくださることもたくさんあります。また頑張ろうと力を貰えますし、本当に嬉しいんです。今後は、足立区が23区で一番きれいなまちだと言われるように、清掃員の仕事に全力で取り組んでいきます。
私も他の2名と同じく、前職もほかの自治体で派遣の清掃員をやっていました。実は、足立区は人口が多かったり、清掃工場の処理能力が高かったり(多くのごみを収集できる)で、23区の中でトップレベルに「キツイ」と、清掃員の間では話題になっています(笑)それでも足立区に魅力を感じたので、受けました。
足立区の清掃員になって感じるのは、やはり人の温かさ。最近はご高齢の方に手を振られることが多いです。すこし恥ずかしいですが、素直にとても嬉しいです。
最もつらいと感じるのは、真夏の作業です。回るコースは一緒ですが、暑さがとにかく厳しく、倒れそうになることもありました。救急車で運ばれる仲間もいましたね。ごみのにおいが最もつらいのではと思われる方もいるかもしれませんが、それ以上に暑さのほうが苦しいですね。
清掃事務所には麦茶、スポーツ飲料、塩飴が用意してあります。熱中症対策が必須の職場です。
今後も熱中症などに気を付けながら、ごみをスピーディに収集し、区民の快適な生活を支えていきたいです。ただ、清掃員だけではどうしても限界があるので、区民の皆様もごみ出しルールの徹底をお願いします!
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