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公開日:2024年1月1日 更新日:2024年1月1日

「あやセンターぐるぐる」特別インタビュー

「あやセンター ぐるぐる」特別インタビュー

様々な人やグループが関わり協力しあって「やってみたいこと」を実現していくコミュニティの循環(=ぐるぐる)を生み出すため、20年近くシャッターが閉まっていた綾瀬駅西口高架下に誕生した「あやセンター ぐるぐる」。
今回は、「あやセンター ぐるぐる」に常駐するコミュニティビルダー(コミュニティを作り出す人)と、令和6年2月に「やってみたいこと」を「ぐるぐる」で実現させる方に特別インタビュー!施設の特徴や魅力などについて語っていただきました。

 

「あやセンターぐるぐる」ができたキッカケなど、くわしくはコチラ
 ⇒ 足立区が「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」にダブル選定されました

写真:あやセンターぐるぐる_外観

 

 

 

コミュニティビルダー 木寺紫野(きてらしの)

[写真:木寺紫野]

「あやセンター ぐるぐる」を構成する3つのエリアの1つ目であるoasisは、来た人に「自分にとってのなにか」を発見してもらうための場所なんです。なので、ここに置いているたくさんの本は、ベストセラーの小説や人気のファッション雑誌などを置いている普通の本屋さんのラインナップとはちょっと違いますね!いつも通りに本屋さんに行っただけでは出会わないような、自分の「やってみたい」と向き合ったり、「やってみたい」という思いに気が付いてもらうために、3つのテーマに沿ってビルダーが選んだ本がそろっています。

テーマの1つ目「思考の散歩」だと、自分の思いと向き合って考えを整理できるような本。
2つ目の「気付きのスイッチ」だと、新しいことをはじめるためのキッカケとなる、クリエイティブな内容のものだったりアートに関連したものだったり、なにか発見がある本。
3つ目の「はじまりの扉」だと、実際になにをやってみたくてどうやってみるのかを考える入り口になるような本。選ばれてそろった一冊一冊にビルダーの想いと意味があるんです。お客さんから、「オススメの本を紹介してほしい」とお願いされることもよくあります。ここで紹介した本から着想を得て、みなさんの「なにをやりたいか気付くきっかけ」や「なにかをはじめるきっかけ」になれたらとてもうれしいです!


1つ目のエリア「oasis」

 

本のコーナーの横にはbarカウンターがあって、そこは「余白のイス」という名前がついています。考えの整理をするためには、ボーっとする時間や人と話す「余白」も必要。そういう意味での「余白」です。ココは、私たちコミュニティビルダーやほかのお客さんと気軽に会話できるスペースになっています。今、対面でなくても誰かと話すことができるツールが増えてとても便利ですよね。だけど、対面だからこその魅力もたくさんあると思うんです。対面だから素直に話せることもきっとあると思うし、たまたま来ていた隣の席のお客さんとお話するなんてことは、インターネットだとあまり起こらないコトです。

私たちも、みなさんとの何気ない会話からアイデアを得ることがたくさんあります。この間は、雑談の中で「ここは本がたくさんあるから、本好きの私は語れる場ができてうれしい」という声をもらいました。「本好きの人には、本を語れる場が需要あるんだ!」と思い、オススメの本を紹介し合うイベントを開催してみました。そしたら、本好きの方に大好評!たくさんの方に来ていただけました。ココでできたいろんなコニュニティや何気ない会話を通して自分の考えをブラッシュアップしていったり、そこからなにかアイデアとかやってみたいことに繋がっていったら素敵ですね。


「oasis」にあるbarカウンター。通称「余白のイス」

 

「コレ!」という目的がなくても、誰でもお越しいただいてOKです!「余白のイス」では、コミュニティビルダーがこだわって選んだクラフトビールやワインなどのお酒やおいしいジュースをご用意しています。私のおススメはリンゴジュースです!ビルダーやほかのお客さんとお話するために来る方もいらっしゃいますし、土日はお子さんを連れたご家族がいらっしゃることも。どなたでも大歓迎なのでぜひお越しください!まずは、私たちとお話しましょう!

 

 

コミュニティビルダー 久保薗祐太(くぼぞのゆうた)

[写真:久保薗祐太]

コニュニティビルダーの役割は、まずはココに来てくれたみなさんと雑談をするところからはじまります。「さむいですね」とか「いいお天気ですね」とか(笑)。もともとビジョンを持ってココに来るって人も中にはいますけれど、基本的にはじめはそんな感じの雑談から、まずはその人との関係をつくっていく。そこからもう少し進むと、実際にココでこんなことをやってみたいだとか、そういう話をざっくりするようになります。

なにかをはじめるきっかけにこの「ぐるぐる」を使ってほしいという思いがあるので、まずはみなさんの「やってみたい」をホントにざっくりでいいので聞かせてほしいです!僕たちはその「やってみたい」を「ぐるぐる」で実現するサポートをするので、そこからどんどん外にも広げていってほしいと思っています。

「ぐるぐる」でやってみたことをきっかけに、店舗を出すとか、そういうとこまでつながっていくといいですよね。「ぐるぐる」でやることは、あくまできっかけでみなさんにとっての第一歩。コミュニティビルダーは、みなさんのチャレンジのはじまりを全力でサポートしていきます。

 

2つ目のエリア「base」
「base」では、11月末までに30件の相談を受けた

 

コミュニティビルダーは、みなさんのやってみたいことをただ実現するだけじゃありません!
日程を決めて、場所をおさえてってだけの実現なら意外と簡単に出来ちゃいます。重要なのは、実現までにその企画をどこまで面白くできるか。僕たちは、みなさんのザックリした「やってみたい」に骨を足して肉付けして、アイデアを出し合いながら一緒にどんどんどんどん面白くして、そしてそれから実現させます!「ぐるぐる」にいる6人のコミュニティビルダーはそれぞれ得意なジャンルが違うので、みなさんのやりたいこととそのジャンルが得意なコミュニティビルダーをうまくマッチングさせて一緒に企画を進めるんです。

デザインとかイベント運営だとかいう技術的な部分はもちろんそうなんですけど、そのコミュニティビルダーの境遇とか経験とか好みとかも考えて割り当てます。例えば、子育て系や子どもが参加するような企画なら家庭を持っているコミュニティビルダーを、とか。親の気持ちがわかるから、そういう系統の相談が来た時うまくサポートしてあげられますよね。僕だと、変わってるものとかオモシロイものが好きなのでそういう企画とか!僕たちも得意、好きっていうジャンルの方がたくさんアイデアも出せるし企画を広げることもできますから。

「ぐるぐる」では、6人のコミュニティビルダーが幅広いジャンルに対応できるようになっているので、「こんなのでもいいの?」っていう内容でも、気軽にじゃんじゃん相談しに来てほしいです。「ぐるぐる」に相談しに来てくれる方の多くが20代後半から30代ですが、もっと若い子やもっと上の世代の方にも来てほしいなと思います。相談やサポートにお金かからないので!(笑)

とりあえず1回来てみてほしいです。ちょっと入りにくいって言われることもあるんですけど、全然そんなことないので!みんなウエルカムだから、フラッと立ち寄ってみてください。「ぐるぐる」では、定期的にイベントもやっているのでまずはイベントに来て、どんな感じなのか見てみるというのもオススメです!

 

【2月4日(日曜日)にイベント開催予定 岩本里視(いわもとさとし)

私が今、実現に向けて進めているのは「ボードゲームを通して、妊娠・出産・育児を疑似体験してみよう」という企画です。
出産をした後に、想定していなかった出来事がたくさん起きて、夫婦関係が悪化してしまうケースが多いので、この企画を思い立ちました。イベントには、キャリア形成と働き方の専門家がアドバイザーとして参加します。結婚や出産を控えている方が主な対象ですが、その親族や子育て支援に携わる方、それから一般企業の人事部の方も参加可能です。「一般企業の人事部の方も」という部分は、「子育てする人の近くに居る人の理解も必要だよね」というコミュニティビルダーさんの意見が大きく影響しています!開催は2月4日(日曜日)。たくさんの方が来てくれるといいなと思います。

[写真:岩本里視]

「ぐるぐる」のことを知ったのは、まだここがただのシャッター通りだったころのこと。「工事をしているけど、何になるのだろう」と、ずっと気になっていました。そんな時、アヤセ未来会議★でコミュニティビルダーの木寺さんと出会って、「ぐるぐる」になるこということを知ったんです。私はもともと綾瀬に住む人々に何かを届けたいという思いがあったので「これはいいな!」と思いました!ぐるぐるの「なんでもやってみよう」というコンセプトや使用できるスペースのキャパシティが自分のやってみたいことにぴったりハマると思ったんです。あと、駅からのアクセスも抜群だから、そこもいいなと思ったポイントですね。完成してすぐに、木寺さんに連絡を入れて実現に向けて動き出しました。

 

★...「綾瀬をもっと愛される地域に」をコンセプトに、綾瀬の住民やまちづくり関係者などの参加者がアイデアを出し合い、ワークショップを通して実行に移す会議(全5回)。


3つ目のエリア「park」は貸し出し可能。岩本さんが企画したイベントでも使用される

 

相談した当初は、自分のアイデアを本当に実現できるのか不安でした。でも、ビルダーのみなさんがたくさんアイデアを出してくれて「確かにそういう考え方もあるよな」という新しい気付きと共に、私の「やってみたい」が企画としてカタチになっていき、不安だった気持ちも自信に変わっていきました。いろんな人を巻き込んでなにかをやる時、企画する側が不安だときっとうまくいかないと思うんです。だから、こんな風に自信をつけることができてよかったなと思います。ビルダーのみなさんの「なんとかなりますよ!」っていう前向きなマインドだったり、会場のスペースをどう使うのかとか具体的な像をイメージさせてくれる部分も私にとってはとても大きかったですね。

ここでは色々なイベントをやっているので「おもしろそうだな」と思ったらとりあえず参加してみるのがいいと思います。既にやりたいことを持っている人も、はじめはすごく不安だし緊張するし難しいですよね。だけどこのぐるぐるは住民のためのスペースなので、なにかをやる側もそれに参加する側もすごく敷居が低い。はじめの一歩にはもってこいの施設だと思いますよ!

 

 

「あやセンターぐるぐる」の基本情報

あやセンターぐるぐる_地図

あやセンターぐるぐる地図

【開館時間】

  • [oasis] 毎週火曜日~金曜日:午後2時~10時/土曜日・日曜日・祝日:午前10時~午後10時
  • [base/park] 毎週火曜日~金曜日:午前11時~午後6時/土曜日・日曜日・祝日:午前10時~午後6時
    ※いずれも月曜日は定休日(月曜日が祝日の場合は火曜日)

【住所】〒120-0005 足立区綾瀬4丁目6-34

【Web】https://ayacenter-guruguru.com/

 

 

お問い合わせ

政策経営部SDGs未来都市推進担当課

電話番号:03-3880-5070

ファクス:03-3880-5610

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