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公開日:2012年7月21日 更新日:2012年7月21日

~足立大好きインタビュー~ 俳優 鈴木正幸さん

俳優 鈴木正幸さん
「お巡りさんが暇なまち」

ドラマ「3年B組金八先生」において、第一シリーズから登場してきた大森巡査役の鈴木さん。「まちの人々に温かさを感じる」という鈴木さんに、足立区について伺ってみました。

土手からの風景は変わったけれど

鈴木正幸さん(大森巡査)

ロケで30年以上足立区に通ってきましたが、このドラマが多くの人々に支持される要因となったのは、まちの人々の温かさが大きかったと思います。主に荒川の土手や関屋あたりが巡回区域で、始まった当初から「金八商店街」なる商店街が柳原にできたり、堀切駅のそばには早朝から店を開けてくれたコーヒーショップがあったり、住んでいるまちの皆さんに色々と撮影に協力していただきました。皆さんの親しみやすさや、すぐ受け入れてくれるという感じ、人情の豊かさといった下町の良さがあって、その上に番組が成り立っていたんだなぁと考えています。

まちも30年経ちますと、色々と変わっています。当初は荒川の土手から見える高速道路が橋げたすらなかったというのに、今やスカイツリーが土手の上に、すごい迫力で立ち上がってますから。そういう面では、30年という長さを感じたりもするんですが、その一方で、足立には下町の人情というのが以前と変わりなく、「どっこい生きてる」と感じます。

荒川の土手を見ながら・・・

愛車ホワイトアロー号と大森巡査

金八先生のロケでは色々と印象に残っているシーンがありますが、中でも荒川の土手は特に思い出深いです。最初に土手でロケをしたときに、金八先生役の武田鉄矢さんと荒川を眺めながら、「この頃、ロッキーだのジーパンだのっていう足の長い連中がブラウン管狭しと闊歩してるけど、あいつらの足を引っ張ってやろうぜ!」と息巻いていました。というのも、当時、このドラマが放映される金曜夜8時には、「太陽にほえろ」というものすごく視聴率を取っている人気番組がありましたから、そんな話をして奮い立たせてたんですね。

ほかにも、課外授業で土手に出て、3年B組の生徒とともに金八先生の授業に参加したことがあります。そのときには、荒川を目の前にして、川のずっと向こうで起こっているベトナム戦争を取り上げて、本当の戦争で死んでしまっている同じ年代の子がいるんだから、受験戦争なんていう戦争なんかに負けるな!というエールを金八先生が送っていました。このシーンのように、戦争や校内暴力といった世相や社会性とリンクしていたドラマだったので、より一層印象に残るという面があったように感じます。

お巡りさんが暇なまち

本当はお巡りさんが暇なまちが一番いいんです。30数年前にこの役が来たときに、たまたま親友のお父さんが瀬戸内の島の駐在さんで、一度も犯人を逮捕したことがないことが一番の自慢だったんです。その話を聞いていたので、ドラマの中でも、どこかのん気で暇そうにまちを巡回する姿を演じていたのかもしれません。

足立区ではまちがみんな顔見知りで、ちょっと一歩外に出れば、お互いに声を掛け合う、住民のネットワークがあります。商店街では魚屋さんも、八百屋さんも、豆腐屋さんも顔がしっかり見えて、お客さんと声を掛け合ってる。そんな住民同士の横のつながりがしっかりあったので、自然に演じられたのではないでしょうか。

大森巡査といえば荒川の土手

金八も足立の人情も不滅です

金八先生は熱烈なファンがいっぱいる中で、今年の3月でファイナルを迎えましたが、「金八は永遠で、不滅です」。それと同じように、「足立区の皆さんの下町人情、これも不滅です」。足立区から人情がなくなったら、この世の終わりです。それだけ人情が残っているまちです。

<談2011.2.26.>

すずき・まさゆき

俳優。1946年生まれ、青森県出身。足立区を主なロケ地とするドラマ「3年B組金八先生」では津軽弁なまりの大森巡査役として、第1シリーズから出演しており、人気を博す。テレビドラマのほか、映画、舞台など幅広く活躍中。

 

著名人が語る!足立大好きインタビュー

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