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公開日:2020年2月5日 更新日:2024年5月11日
パークイノベーションとは、「だれもが”お気に入り”の公園を見つけられるよう、足立区の公園を変えていく」ことを目指し、平成25年度から進めている取組みです。目的に合わせて選べる公園整備、計画的で効率的な公園改修、公園利用のきっかけづくりの3つを柱としています。
目標は、だれもがお気に入りの公園を見つけられるようになること。これを実現させるため、まず、公園改修や整備に合わせて、「にぎわいの公園」と「やすらぎの公園」に大きく分類します。次に、公園ごとに「児童の遊び」、「休憩」などの機能を割り振ります。さらに、「児童が遊具で遊べる公園」などのテーマを設定することで、特色ある公園づくりを進めていきます。個々の公園の特色を明確にすることで、個性に乏しい、公園施設が偏在しているという課題を解消していきます。利用者が目的に合った公園を選べるようになり、足を運ぶうちに、お気に入りの公園になっていく。そんな姿を目指しています。
にぎわいの公園とは、多くの人が集い、活発に活動できる公園です。
やすぎらの公園とは、花や緑を楽しみながら、ベンチや陽だまりで憩える公園です。
設置や維持に多額の費用がかかるボール遊びコーナーやトイレのような施設は、総量抑制を図りつつ、施設の偏在を解消し、バランスよく配置していきます。
ボール遊びコーナーは、いろいろな種類のボール遊びができるフェンスに囲まれた公園内の広場です。パークイノベーションの考え方では、おおむね自転車で行ける範囲を「おでかけエリア」として設定し、区内全域を17のエリアに区分して配置を検討しています。ボール遊びコーナーは人気の高い施設のため、現在整備されていないエリアには、区立公園の改修や都立公園への設置要望により、順次整備を進めていきます。
公園のトイレは、公園を利用する方の利便性を向上させるために設置しています。令和4年3月現在、区立公園・児童遊園の公園トイレの設置箇所数は300か所以上にのぼります。しかし、公園トイレが少ない地域もあります。公園改修に合わせ、身近に歩いて行ける範囲の250mを利用圏域の標準として、空白地域の解消にも取り組み、新設・撤去・更新を検討していきます。なお、バリアフリートイレへの建替えや、トイレの廃止を検討する際には、地域の皆様にご意見を伺い進めていきます。
また、ご要望を多くいただくトイレの洋便器化は、令和3年度末時点で、洋便器化率9割を達成しました。今後も、洋便器化率の向上に向けて取り組んでいきます。
パーイノベーションの契機には、「区立公園と児童遊園合わせて約500か所を有する状況で、2023年には整備後50年以上大規模な改修を行っていない公園が約85か所、全体の17%にのぼり、その後も累積していく」という危機感が背景にありました。しかも、限られた財源のなかで公園を改修し、あわせて防球フェンスやトイレなどの大型施設を補修・更新していく課題にも直面します。そして、なにより区民の皆様に「公園がリニューアルされてよくなった」と実感していただくには。
そこで、次の3つの視点に着目しました。この視点を仕組化し、年10公園程度の改修を進めれば、約500か所の公園を50年サイクルで改修していくことができる。ここを目指すことにしました。
改修工事のメニューのなかでも、利用する方の安全を第一に、安心・快適を優先的に考え施設改修に取り組むようにしました。たとえば、遊具を安全に利用できる範囲を確保することや、出入口の段差解消などを優先して考えます。
防球フェンスやトイレなどの大型施設は、長寿命化計画に基づき、更新や延命化を進めていきますが、その実行もパークイノベーションに取り入れました。大型施設のひとつである公園灯のLED化は、管理費用の縮減にもつながるため、先行して完遂を目指しました。その結果、令和2年にはパークイノベーションの取組み開始から約7年で、公園灯のLED化率100%を達成しました。
公園改修で従来採用していた施設の全撤去・全更新の手法は、多額の費用がかかっていたため見直し、既存施設の再生を中心とする改修へと転換しました。さらに、トイレなどは一定期間経過したら修繕する、延命化の手法も取り入れるようにしました。これにより、改修費用の圧縮と、改修スピードの向上の両立が仕組化されました。
公園を活用していただくには、気軽に利用できるように環境を整えることも大切と考えました。そこで、公園の利用に関するルールを分かりやすく表示したり、健康づくり事業を他部署と連携して実施したりと、公園を利用するきっかけづくりも始めています。
平成25年度に「パークイノベーション」の取組みは始動しました。全区的な取組みとして実施していくことを目標に、まずモデル地域で、検討、実施、成果の検証を進めることにしました。モデル地域には、公園の規模や整備状況の異なる「青井」、「舎人」、「竹の塚」の3つの地域を選定しました。
モデル地域では、町会の皆様方やまちづくり推進員、スポーツ推進員、保育園の関係者など、公園を利用される多くの方々との地域懇談会を通じて、ご意見を伺いながら計画を進めました。以下の計画は、計画当初のものに工事進捗等を追記し、更新したものです。
竹ノ塚駅南東地域における計画(令和5年3月更新)(PDF:4,816KB)
青井駅周辺地域における計画(令和5年3月更新)(PDF:653KB)
舎人駅周辺地域における計画(令和5年3月更新)(PDF:1,293KB)
パークイノベーションを全区展開していく指針とするため、平成25年から始動した、モデル地域での成果を検証するとともに、区民と学識者の皆様に意見を伺い、平成30年4月に「足立区パークイノベーション推進計画」をまとめました。
平成30年2月1日(木曜日)から平成30年3月2日(金曜日)まで実施したパブリックコメントに対する、「パブリックコメント実施状況及び意見に対する区の考え方」の内容及び「足立区パークイノベーション推進計画」の詳細は、下記リンク先をご覧ください。
その後、パークイノベーション推進計画は、令和2年12月に、令和11年(2029)までを計画期間とする第三次足立区みどりの基本計画に統合し、1本化されました。
第三次足立区緑の基本計画では、ひとづくり、まちづくりの2つの目標が描かれています。パークイノベーションは、まちづくりを担う計画目標2「魅力のあるみどりを実感できるまちづくりの推進」の施策として、「公園の魅力向上と持続可能な管理」に組み込まれました。内容はパークイノベーション推進計画を引き継いでいます。今後も引き続きパークイノベーションを推進し、公園の魅力アップに取り組んでいきます。
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お問い合わせ
パークイノベーション推進課計画推進係(区役所北館3階)
電話番号:03-3880-5423
ファクス:03-3880-5619
Eメール:midori@city.adachi.tokyo.jp
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