ホーム > 区政情報 > SDGs > あやセンター ぐるぐる > あやセンター ぐるぐる oasis新入荷本情報
ここから本文です。
公開日:2025年6月2日 更新日:2025年6月2日
新刊や既刊の再入荷から、5月の気分やイベントにちなんだものを仕入れました。移住、宿、まち、ケア、シェアなどがキーワードです。
「カルチャーを通して社会を考える」ことを掲げるインディペンデントマガジン『inch magazine』と、「海外短篇小説をポケットに」というコンセプトをもつ『inch magazine PocketStories』を中心に、不定期に刊行するのだが、文芸とジャーナリズムを独自の視点で編集するinch mediaの活動だ。
『inch magazine』は、7インチレコードのように軽やかに、その時々の社会を「カルチャーの目を通して」考える雑誌で、『inch magazine PocketStories』は海外短篇小説を携帯することを意図する。本書は、1990年代を中心に国内外のインディペンデントな音楽シーンをつなぎ続けた雑誌『米国音楽』の創刊者であり編集者でもあった著者・川﨑大助による、個人的かつ文化的な記憶の回想録として刊行された。
読書や映画、音楽といったフィクションとの出会いは、川﨑にとって都市や現実の出来事を照らし、その解像度を高め、生きたものとして実感するために欠かせない体験であった。これらの作品は単なる娯楽にとどまらず、著者の心境や環境、時代や社会背景と深く結びついた生の感覚の媒介であった。
日本の都市と世界の都市は、ローカルなカルチャーを介してつながり合い、交差し、交流していく。その追憶を言語化する作業は、川﨑が編集していた雑誌『米国音楽』の編集方針と響き合う。寄稿者の語り口はアーカイブ化を拒むかのように奔放であり、編集は夢日記のように朧げでありながらも確かな感触を残すものであった。
未来の綾瀬がボストンやサンフランシスコとつながることもあるかもしれない。このまちから生まれる文化は何であろうか。知らずにいたまま文化に出会い直すこともあるであろう。oasisでは、そのような気持ちや思考をまちに染み出させたいと考えている。
こちらの記事も読まれています
お問い合わせ
このページに知りたい情報がない場合は