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公開日:2025年3月21日 更新日:2025年3月21日
区内で活動するNPOの活動内容や活動にかける熱い想いをご紹介します!
「ユニバーサルスポーツクラブ ゆにすぽキッズ」は、子どもたちが生き生きと活躍できる場所をつくり、共生社会の実現に寄与することを目的として、障がいのあるなしに関わらず誰もが楽しめるボッチャを中心に練習会や大会を開催している団体です。学校教員として教鞭をふるいながら勤務後に地域活動も行う代表の神保有花(じんぼゆうか)さん。20代で団体を立ち上げ1年が経ち、あふれる想いを神保さんにお伺いしました!
活動日は平日17時から19時、週1回ほどNPO活動支援センターでレクリエーションボッチャの練習会を開催しています。レクリエーションボッチャは子どもから高齢者、健常者も障がいをもった人もいっしょに楽しめるように、ボッチャ競技のルールを少し工夫したユニバーサルスポーツです。活動に参加している子どもたちは20人前後で、大会では賞をもらう子どももいます。団体スタッフは6人、参加する子どもの保護者もコートの設営などのお手伝いをしていただき助かっています。
月に1回程度、体育館や地域学習センターのレクホールなどの広い会場で、ユニバーサルスポーツの体験会や大会も企画しています。
特別支援教育や福祉に興味を持ったきっかけは、高校生の時に障がい者レクリエーションのボランティアに出会い、人と関わり、人の役に立つことにやりがいを感じたことがはじまりです。
以前勤めていた区内小学校で特別支援学級の担任をしていましたが、児童同士の関わりがなかなか広がっていかないもどかしさを感じていました。校内にボッチャセットがあり試しにやってみたところ、障がいのあるお子さんでも楽しめたので、これならば通常学級の子と特別支援学級の子がつながることができると考えました。教員の立場では様々な制約があり活動しづらかったため、NPO活動支援センターに相談し、団体を立ち上げるに至りました。
良かったことが圧倒的に多くて、あまり苦労した記憶がありません。子どもと保護者にとってそれぞれ良かったことがありますが、まず子どもにとっては、何よりも活躍の場ができたことです。これまでそういう機会の少なかった子たちが大会でメダルをもらったり周りの人に褒められたりすることで、達成感を得て自信がついていくのを見ると、活動を始めて良かったなと思います。保護者にとって良かったことは、保護者同士のつながりが増えたことです。来てもらうことで子育ての悩みを共有したり、息抜きの場として使ってもらえているので、そのような場として利用してもらっていることにやりがいを感じます。
あまり苦労したことはないのですが、あえて言うなら教員なので日中は動きづらいことです。あとは活動する場所がなかなか見つからないことです。
子ども同士の輪を広げたい、というのが軸にあるので、今は五反野周辺が中心のコミュニティですが、ゆくゆくは区内に少しずつ広げていきたいです。ユニバーサルスポーツを中心に、世代問わず一緒にスポーツを楽しめるイベントを企画してみたいです。
インクルーシブ教育(障がいのある人とない人が可能な限りともに学ぶ教育)の実現のためには学校現場だけでは限界があると考えています。教員の立場を飛び越え、地域活動を通してインクルーシブな社会を作っていきたいです。
Iさんの声
「子どもが喜んで参加しています。学校じゃない場所に居場所があるのがうれしいみたいです。子どもに障がいがあり、学校だと友達が作りづらいこともありますが、ここに参加すると誰でもすぐに活動でき、居場所を感じ安心感があるみたいです。
参加する中で子どものコミュニケーション能力が上がり、自己肯定感が高くなったのを感じます。また、子ども同士だけでなく、親同士のつながりもできるので、情報交換や悩みの共有などもしています。
神保先生は子どもの面倒見がよくて、先生目線ではなく子どもと同じ目線で接してくれるので、子どももすごく懐いています」
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Q.神保さんについて教えてください! 文京区出身。筑波大学人間学群障害科学類卒業後、区立足立小学校に教員として赴任。現在は葛飾区の特別支援学校教員。趣味はアイドルの推し活!Travis Japanの川島如恵留(かわしまのえる)さんが好きです。そして何よりも「ちいかわ」が大好きです! |
インスタグラム:https://www.instagram.com/unispo_kids/
今回の取材にあたり、協働・協創推進課職員もボッチャを体験してきました!ボッチャは障がいのあるなしに関わらず、老若男女、誰でも楽しむことができるスポーツとして注目されています。投球技術だけではなく、戦略を持って攻めと守りを考え、チームワークが必要とされ、とても奥が深いスポーツだと感じました。
子どもたちが笑顔で楽しんでいる姿や時には悔しがる姿もあり、こういった経験が子どもたちの成長につながっていくと思いました。教員の立場を飛び越え、地域活動に取り組む神保さんに今後も注目です!
これからもNPOの活動を発信していきます!
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