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公開日:2026年1月6日 更新日:2026年1月27日

在宅療養を支えるプロフェッショナル(多職種)たちへのインタビュー

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足立区の在宅療養を支えるプロフェッショナルたちへ、インタビューを行いました。

  1. 医師    医療法人社団昭生会 井上医院 井上 泰介院長
  2. 歯科医師  倉田歯科クリニック 倉田 聡院長
  3. 薬剤師   あだち薬剤師会薬局 荻澤 晴美さん
  4. 柔道整復師 白川接骨院 白川 純平院長
  5. 管理栄養士 慈英会病院 新井 千代子さん
  6. ケアマネジャー 介護相談処みのり 内山 ちあきさん
  7. 訪問リハビリ専門職  福寿会病院 羽生 徹さん
  8. 訪問看護師 あけぼの訪問看護ステーションあだち 小川 朝恵さん
  9. ホームヘルパー わかばケアセンター伊興 菅谷 さとえさん

写真をクリックするとインタビュー内容が見れます。

 

【医師  井上 泰介院長】安心を届ける主治医の存在 訪問診療が変える在宅療養

住み慣れたご自宅で安心して療養を続ける上で、医師による訪問診療は欠かせません。高齢化が進む社会の中で、医師はどのような役割を果たし、ご家族をどのようにサポートしているのでしょうか。今回は、在宅療養に尽力されている井上泰介先生にお話を伺いました。

 治す治療から「支える医療」へ医療と介護の連携

これからの時代、医療と介護は切り離すことができません。高齢者の方の病気は、すべてを「治す」ことが難しいケースが増えてくるため、病気を抱えながらも自分らしく生活を続けられるよう「支える医療」が重要になります。医師による診療は限られた時間ですが、それ以外の生活のほとんどは介護に頼ることになるため、介護する方の力が必要不可欠です。医師は、生活の質(QOL)に関わる健康管理や治療方針を決定しますが、具体的な水分補給の方法や、むせやすい方への飲ませ方の工夫などは、現場で日々工夫を重ねている介護の専門職に頼る場面が多いのです。

そのため私たち医師は、現場の状況をより深く理解するために、担当者会議へできる限り参加するようにしています。そして、介護職の皆さんの創意工夫を尊重し、横柄にならないよう丁寧に伝えることを一番に心がけています。

 

 病院と変わらない安心をご自宅へ

在宅療養が広がる中で、実はご自宅で受けられる医療の幅は大きく広がっています。以前は病院でしかできないと思われていたような医療処置も、今では比較的多くが在宅で可能になりました。例えば、採血や診察、在宅酸素療法はもちろん、驚かれるかもしれませんが、施設によってはポータブルエコー(超音波検査)やレントゲンまで持ち運び、ご自宅で画像診断までできる時代になっています。すぐに駆けつけられない時があるなど、課題も残りますが、やろうと思えば病院でできることの多くが在宅でできるようになり、治療の選択肢が広がっていますので、ご安心ください。

 ご家族への配慮と細やかなアドバイス

医師が患者さんのご自宅を訪問する際は、「お邪魔します」という気持ちを忘れず、ご家族に失礼のないよう細心の注意を払います。ご家族へのケアとしては、患者さんの現在の状態を欠かさず説明し、病状に応じた生活上の注意点(例:水分を摂りすぎないようにする)を具体的に伝えます。特に、見た目は元気そうに見えても実は状態が思わしくない時や、看取り(週末期の医療)が近づいた時などは、場合によってご本人には直接伝えず、ご家族だけに状況をお話しするようにしています。死に直結するような表現については、ご家族の気持ちを考慮し、表現の仕方に細心の注意を払い、丁寧に伝えることを最も大切にしています。

訪問診療を「選択肢の一つ」にしてください

かつてはご自宅で最期を迎えることが普通でしたが、経済成長とともに病院で亡くなる方が増えました。しかし、現在の高齢化社会においては、病院だけで全ての方の療養を担うことができなくなりつつあり、在宅や施設で亡くなる方が再び増え始めています。これは今後も続く傾向だと予想されており、在宅療養のニーズは高まっていくと思います。この状況を知っていただき、「状態が悪くなったら必ず入院」ということだけでなく、訪問診療という選択肢もあることをぜひ頭の片隅に入れておいてください。 

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【歯科医師  倉田 聡院長】歯と口の健康は長生きの秘訣! 訪問歯科診療の安心サポート 

在宅療養に移行すると、「歯の治療はどうなるの?」「入れ歯が合わなくなったら?」といった不安が出てくるかと思います。今回は、在宅での歯科診療の実際や、お口の健康が体に果たす役割について、歯科医師の倉田聡先生に伺いました。

在宅でも受けられる「お口の管理」と歯科の役割

倉田先生4

在宅での歯科診療は、感染予防の観点からも非常に大切な役割であると考え、「口腔ケア(お口のお手入れ)」に重点を置いています。しかし、在宅ではでは使える機材が限られます。例えば、ポータブルユニット(持ち運びできるコンパクトな治療器具)を使っての処置では、院内の機材より能力に限界があります。また、麻酔で使う薬の種類や、患者さんの姿勢などで治療に制限もありますので、入れ歯の調整、そして歯石を取るなどの処置は、無理のない程度で対応しています。特にご高齢の方は何らかの病気を持っていることが多いため、お体の状況を考慮しながら、安全に治療を進めるよう心がけています。また、歯科医師会では飲み込みの様子を見る検査(嚥下内視鏡検査)について、大学病院と連携を取り、訪問診療においても飲み込みに問題がある方へのサポート体制が整いつつあります。

 

 かかりつけ医を持つことで在宅移行もスムーズに

もしも歩けなくなったり、通院が難しくなったりする前から、「かかりつけの歯科医師」を持つことがとても大切です。日頃からかかりつけ医に通って歯周病などの管理が大事ですし、いざ訪問診療に移行した時も、それまでの状況(義歯の種類など)が把握できているため、初めての歯科医院に行くよりもずっと安心でスムーズな対応ができます。また、在宅で特に多い入れ歯の不具合についても、訪問先で調整をしたり、必要に応じて修理を行ったりします。噛み合わせは寝ている時と起きている時で状態が異なるため、姿勢に配慮しながら最適な調整を行うようにしています。

 地道なケアの繰り返しが健康を維持する喜び

歯科の診療というと、痛いところを治すイメージが強いかもしれませんが、本当に大切なのは、痛みが出る前の管理と予防です。在宅での訪問診療では、地道に汚れを取るお手伝いをし、ご自身でお口の衛生管理ができるようになって、ある程度噛める状態を維持できるようにサポートしていきます。劇的な変化を起こすことは難しいかもしれませんが、患者さんやご家族から「また来月来て、歯磨いてね」と言っていただけることが、私たち歯科医師にとっては何よりの喜びです。それは、私たちが継続的にケアすることで、健康が保てていると感じてくださっている証拠だと想像できるからです。

歯医者さんは「怖くない」管理の時代へ

最近、虫歯や歯周病は治すことだけでなく、「管理」を重視する方向へと変わってきています。虫歯や歯周病、そして飲み込みの問題は、かかりつけの歯科医院に定期的に通って管理していかないと、予防が難しいものです。お口の中の衛生状態が良ければ、全身の状態にも良い影響を与えると考えられます。歯磨きはとても大事ですが、自己流ではなく、磨きづらい場所を意識し、特に小さなお子さんなどは順番を決めて磨くことが大切です。ぜひ、歯医者さんは「痛いところを直す所」ではなく、「健康を維持するために通う所」として、定期的に訪ねてください。

倉田先生5

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【薬剤師  荻澤 晴美さん】お薬の不安を解消! 訪問薬剤師はあなたの「健康サポーター」 

薬局は身近な存在ですが、薬剤師がご自宅までお伺いする「訪問サービス」があることをご存じですか?今回は、在宅療養を支える訪問薬剤師の荻澤晴美さんに、普段のお仕事や、薬の専門家としての役割について伺いました。

ご自宅へ安心を届ける調剤と指導

訪問薬剤師の最も大切な仕事は、ご自宅にいながら安全にお薬を飲んでいただくための準備と確認です。具体的には、医師から処方箋が届いた後、飲み合わせや量を確かめながらお薬を準備します。特にご高齢の方や認知症の方で多い、お薬の飲み忘れや飲みすぎを防ぐために、朝食後や寝る前など飲む時間ごとに一袋にまとめる「一包化(いっぽうか)」などの工夫をしてご自宅までお届けします。そして、生活の状況なども確認しながら、安全にお薬を飲んでいただくため説明を行います。

 患者さん一人ひとりに合わせた細やかな工夫

薬局には様々な薬が置いてありますが、薬剤師は一人ひとりの状態に合わせてきめ細かな工夫を行っています。例えば、飲み込みが難しい方のためには、粉薬や口の中で溶ける薬など、患者様の希望を聞きながら、その方に最適な「剤形(薬の形)」を選んで提供します。複数の薬を服用されている方に対しては、漢方薬を含め必要な薬を必要な形で飲んでいただけるよう、医師と連携しながら調整を行うなど工夫を凝らし、薬の専門家としてサポートしています。

 地域とご家族の不安を取り除く相談役

薬剤師は、処方内容に疑問があればすぐに医師に電話で確認するなど、日頃から病院と密接な連携を取って調剤を行っています。また、ご本人が薬局に来られない場合は、ご家族に薬をお渡しする際に、体調の変化がないか、不安なことはないかなど、ご家族からの情報もしっかりお聞きし、適切な薬の処方を行っています。医師との間で薬の調整を行った結果、「調子が良くなったよ。ありがとう」といった声や患者様の笑顔を見られた時に、やりがいを感じています。

健康全般、何でもご相談ください!

訪問薬剤師として大切にしているのは、患者様と信頼関係を築くことです。訪問を終える際、笑顔で「またね」と言える関係になることを心がけています。また、患者さんが抱える不満や不安に対して、すぐに否定せず、まずは受け止めることを心がけています。

薬に関する知識はもちろん、食事でどんなものを食べたらいいのか、健康のためにどんな運動をしたらいいのか、といった健康全般について幅広く学んで準備をしています。

「私たち薬剤師に仕事をさせてください」という気持ちで、いつでも皆様をサポートする準備をしています。遠慮なく、私たち薬剤師を頼って相談いただけると幸いです。

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【柔道整復師 白川 純平さん】体の痛みを治し、動きを取り戻す柔道整復師の在宅サポート   

「柔道整復師」という名前は聞き慣れないかもしれませんが、骨折や捻挫、打撲などの怪我の処置と、その後のリハビリを専門に行うスペシャリストです。今回は、柔道整復師の白川純平先生にお話を伺いました。

怪我の処置から社会復帰までトータルで支援

柔道整復師の基本的な仕事は、骨折や脱臼、捻挫、ぎっくり腰などの怪我の処置から、元の生活に戻るためのリハビリまでを一貫して行うことです。怪我の直後は、専用の固定具や包帯でしっかりと患部を安定させ、骨がくっつくのを待ちます。その後、長く固定していた関節が硬くならないよう、体の状態を見ながら、ゆっくりと動きを取り戻す練習をします。同時に、落ちてしまった筋力を回復させるための筋力トレーニングも指導します。この一連の流れを通じて、怪我をする前の生活に戻れるようサポートするのが私たちの役割です。

痛みの根本を見極める「対話」と「観察」

患者さんが痛みを訴える部位が、必ずしも痛みの原因とは限りません。例えば、高齢の方で足の裏や膝の裏が痛いという場合でも、実は腰の張りや坐骨神経が原因となっているケースが多くあります。そのため、私たちは患者さんの痛む部位を確認するだけでなく、「普段の姿勢はどうですか?」「どんな習慣がありますか?」といった生活全体のお話をじっくり伺います。お話をしながら、実際に体を触ったり、動かし方を見たりして、痛みがどこから来ているのかを見極めます。この見極めができないと、治療をしても痛みが取れないといったことになりかねないので、患者さんとの対話が非常に重要だと考えています。

生活環境に配慮した細やかな提案と連携

ご高齢の方の治療を行う際は、生活環境にも細やかに配慮します。例えば、一人暮らしの方であれば、骨折で固定が必要になった時に「買い物や家事は大丈夫ですか?」といった点まで確認します。もし生活に不安があり、介護が必要そうだと判断した場合は、地域包括支援センターに連絡を取り、介護サービスの利用につなげることもあります。また、当院で対応が難しい重度の骨折や内科的な疾患が疑われる場合は、すぐに提携している整形外科や他の医療機関を紹介するなど、日頃から他の専門職との連携を大切にしています。

多職種連携で「動ける未来」を描く

治療を続けて、松葉杖が必要だった方が杖なしで歩けるようになり、歩行スピードが戻ってくる様子を見る時、大きな喜びとやりがいを感じます。リハビリは、焦らず少しずつ段階を踏んで行うことが大切です。通院が困難な患者さんに対しては、ご自宅を訪問して治療も行っています。皆様がお住いの地域で質の高いケアを受けられるように、様々な専門職が協力し合っています。お体の痛みや不調を感じた時は、私たち柔道整復師にもお気軽にご相談ください。

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【管理栄養士  新井 千代子さん】食べたい気持ちを支える専門家! 管理栄養士の役割

「食べる楽しみ」を維持することは、生きる意欲と体力を保つために非常に重要です。しかし、病気や加齢によって食事の悩みが尽きないのも事実です。

今回は、ご自宅に訪問して食事の悩みをサポートしている訪問管理栄養士の新井千代子さんに、具体的なサービス内容や仕事への思いについて伺いました。

一人ひとりの状態に合わせた「食の専門相談」

管理栄養士の訪問栄養指導は、まず主治医からの依頼を受けて始まります。食欲不振、飲み込みにくさ(むせや咳き込み)、床ずれ(褥瘡)ができた場合の栄養、退院後の食事の準備など、食事に関するあらゆる相談に対応します。私たちは、ご本人やご家族が抱える具体的な困りごとや、今持っている力を活かしながら、無理のない支援をご提案します。ご家族が作っている食事、一人暮らしでのお弁当、高カロリーなおやつの調整など、生活全体を見ながら、主食と副食のバランスが取れた食事になるよう細やかにアドバイスします。

 

 「安全に食べる工夫」が笑顔につながる

認知症による機能の衰えや脳梗塞の後遺症などで、食べたり飲み込んだりすることが難しくなる方が多くいらっしゃいます。管理栄養士は、誤えん性肺炎(食べ物が誤って気管に入ることで起こる肺炎)などを起こさず、いかに安全に食事ができるかという専門的な視点からサポートします。例えば、食材にとろみをつける、ストローを使う、噛みやすい形状に変えるなど、ちょっとした工夫で食べられる量や安全性が大きく変わってきます。その結果、「前より食べられるようになった」「美味しいよ」というご本人やご家族の笑顔を見られた時が、この仕事をしていて良かった、と感じる瞬間です。

 最後の瞬間まで「食べたい」気持ちを大切に

私たちは、ご本人の「食べたい」という気持ちを大切にし、最後まで食べることを支援したいと考えています。えん下機能(飲み込む力)が低下している方に対しては、「もう危険だからやめましょう」と諦めさせるだけでなく、ご家族と協力しながら時間をかけてでも納得のいく対応を心がけています。場合によっては、喉の機能を目で見て確認できる嚥下内視鏡検査に立ち合い、科学的な根拠に基づいて、どこまでなら食べても安全かという専門的な判断を行います。時間の制約がある中でも状態の変化を見逃さず、看護師、介護士、ケアマネなど他の専門職と密に連携を取りながら、ご本人、ご家族が望む最適なサービスが提供できるよう努力しています。

食事に関するお悩みは、どうぞお気軽に相談を

介護が必要になった場合の食事をどうしたらいいのか、と悩んでいる方は、たくさんいらっしゃいます。食事は日々の生活の土台であり、健康の要です。私たち管理栄養士は、皆様にとって「食事について気軽に相談できる相手」でありたいと思っています。敷居は決して高くありません。今抱えている食事に関するお悩みを解決するため、ぜひ主治医やケアマネジャーに相談して、管理栄養士のサポートを頼っていただければ嬉しく思います。

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【ケアマネジャー  内山 ちあきさん】“在宅介護の道案内役 ケアマネジャー”に聞く安心生活のつくり方  

「介護保険って何から始めたらいいの?」「どんなサービスが使えるの?」と悩んだら、最初に聞くべきは“ケアマネジャー(介護支援専門員)”です。ご自宅での生活を支えるケアマネジャー内山ちあきさんのお仕事への熱い思いと役割について伺いました。

在宅生活を支えるケアマネジャーの仕事

内山様4

ケアマネジャーの仕事には大きく分けて二つの大切な役割 があります。一つ目は、利用者様がご自宅で安心して生活する為に、「どんなサービスが必要か」を一緒に考えご提案する相談援助 です。ご本人やご家族のお話をうかがいながら、生活に合った支援を組み立てていきます。二つ目は、あまり知られていませんが、とても重要な「給付管理」という事務的な仕事です。
たとえば、利用者様が介護サービスを使ったあと、自己負担が1割の場合、残りの9割分は介護保険から介護事業所へと支払われます。その費用を国に正しく請求するのがケアマネジャーの役割です。ホームヘルパーやデイサービスなど、それぞれのサービスには決められた点数があり、私たちはそれを計算し、介護保険が適切に使われるよう管理しています。この 「相談援助」と「給付管理」 の二本柱によって、皆様が必要なサービスを安心して、途切れることなく利用できるよう支えています。

 「分からない」を一緒に探す寄り添いの姿勢

初めて介護保険を利用される方は、「何から始めたらいいのか分からない」という状態からのスタートがほとんどです。そのため、私たちは「分からなくて当然なんですよ」という気持ちで、少しでも寄り添えるよう心がけています。一番大切にしているのは、「ご本人が望む生活」がどんな生活なのかを相談しながら、一緒にケアプランを組み立てていくことです。もし、「自分でご飯を作れるようになりたい」「買い物に行きたい」といった具体的な希望があれば、それをどうしたら実現できるかを考え、リハビリの先生と連携するなど段階を踏んでサポートします。ご本人らしさを大切にし、理想の生活に近づけるためのお手伝いをしています。

人の人生に関わるやりがいと「主人公」を尊重する姿勢

ケアマネジャーの仕事は、利用者や家族の人生に入り込み、その人らしく人生を送るお手伝いができる、とても責任が重く、同時に大きなやりがいがある仕事だと感じています。利用者様から「あなたに担当してもらってよかった」と言っていただけることは、何よりも大きなご褒美です。本人と家族の希望が異なる場合は、最終的に人生の主人公である本人の意見を尊重しながら、話し合いを通じて解決の糸口を探します。大変と思ったことはなく、私は人との関わりが楽しく大好きなので、この仕事を天職だと感じています。

いますぐでなくても、まずは「相談係」として頼ってください

在宅での療養について、不安や疑問を抱えている方がいらっしゃるかと思います。私たちケアマネジャーは、「在宅介護の総合相談窓口」のような役割を担っています。今すぐ介護が必要ではないけれど、将来が気になる、何か不安があるといった場合でも、どうぞ遠慮なく私たちを「何でも相談係」として頼ってください。いつでも皆様の生活に寄り添い、安心できる暮らしを一緒に考えていきます。

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【訪問リハビリ専門職  羽生 徹さん】「やりたい」を叶える応援団 作業療法士と始める自分らしい生活リハビリ  

住み慣れたご自宅で、また元のように自由に動きたい、趣味を楽しみたいという気持ちをサポートするのが“作業療法士(OT)”です。今回は、ご自宅の生活に密着したリハビリを通じて、その人らしい日常を取り戻すお手伝いをしている作業療法士の羽生徹さんにお話しを伺いました。

その人にとって大切な「生活の動作」を目標に

訪問リハビリの目的は、単に体の機能を回復させるだけでなく、ご本人やご家族の「やりたい」という願いを叶えることにあります。例えば、「自宅のトイレを使いたい」「お家のお風呂に入りたい」といった、その方にとって大切な目標を最初に設定します。作業療法士は、目標達成に向けて、体の機能訓練はもちろん、階段の昇降など生活の様々な場面を想定した動作の練習を行います。その他にも、脳卒中などで手足が麻痺した方や、整形外科の手術後の方に対してリハビリを提供することが多いものの、不安を抱えている方には、会話を通じて心のケアや悩みに耳を傾ける時間も大切にしています。

 信頼関係を築き「意欲」を引き出す関わり方

リハビリはご本人の「頑張りたい」という気持ちがないと続きません。そのため、ご本人がリハビリに前向きでない場合、ご家族の「やってほしい」という気持ちとの間にギャップが生まれないよう、工夫して寄り添います。最初から無理に訓練を始めたりせず、まずは会話を重ねて信頼関係を築くことを最優先にしています。時間がかかる場合もありますが、信頼していただけて初めて、体を動かす練習に進みます。ご自身の目標はもちろんですが、「孫のために頑張りたい」など、「誰かのために頑張る」という気持ちが、リハビリの大きなモチベーションにつながることもあります。

 ご自宅でのリハビリだからこその細やかな配慮

訪問リハビリは、病院での訓練とは大きく異なり、利用者様のご自宅という大切な空間にお邪魔する点に最も配慮しています。「ここには触れないでほしい」など、ご家庭ごとのルールや配慮すべき点をできるだけ早く察するよう心がけています。特に、他の方を家に入れたくない、同性の専門職を希望などという方もいらっしゃるため、本人や家族の意向を丁寧に確認します。訪問リハビリは時間管理が厳しいため、お話の途中で時間を区切る難しさもありますが、リハビリの結果が直接「ご自宅での生活」に結びつくことや、家族や本人から直接感謝の声が聞けることが、大きなやりがいとなっています。

困った時は専門職のネットワークを頼ってください

在宅療養を進める上で、「リハビリをしたいが、どこに相談すればいいのか分からない」という声をよく聞きます。病院に入院しないとリハビリの専門職に会えないと思われがちですが、そんなことはありません。もしご自宅で困っていることがあれば、まずは担当のケアマネジャーに相談してください。自宅での生活をより良くしたいと思った時、介護の話だけでなく、私たちリハビリの専門職も、いつでも皆さんのお力になる準備がありますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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【訪問看護師  小川 朝恵さん】訪問看護師に聞く!住み慣れた家で「自分らしく」過ごす秘訣 

在宅療養を支える上で、ご自宅に訪問して生活と医療の両面からサポートする訪問看護師は欠かせない存在です。今回は、訪問看護師の小川朝恵さんに具体的なサービス内容や、ご家族へのサポート、そして仕事への熱い思いを伺いました。

「自分らしい生活」を叶えるためのサポート

「利用者様の望みや願いをあきらめない支援」と「自己を内視し、仲間と協同しながら成長し合う」という思いで長年努めてきました。単に健康管理や医療的なケアを行うだけでなく、利用者様の「こうしたい」という願いを大切にしています。訪問看護の利用者様の年代は様々で障がいや疾病をもちながら生活しています。その願いを共有し目標にして日々の訪問看護を提供しています。

 情報を共有し合う「チームケア」の力

日頃から利用者様やご家族の状態の変化を多職種チーム(医師、ケアマネジャー、ヘルパー等)で共有することを心がけています。また、地域の多職種との顔の見える関係づくりにも努めています。それは個々の専門性を持ち合い多角的な視点で質の高いサービスを提供するためです。

 望む場所で生活する喜びと、私たちの成長

小川様4

入院中に生気を失ったように見えた方が、ご自宅に帰って来た途端に元気を取り戻し生き生きと過ごされている姿を見るのが何よりの喜びです。日々、頑張っている利用者様やご家族の姿に私自身が励まされ、多くのことを学び成長できるのがこの仕事の大きな魅力だと感じています。ご自宅で生活しているとご本人とご家族の思いのすれ違いは良くあり、お互いの思いがわかるだけに切ない気持ちになります。そのような時は、ゆらぎの状況を分析しながら丁寧に関わる事を心がけています。

チームで支え合い、不安を分かち合う場所でありたい

訪問看護は一人で対応することが多いため、現場で悩む事が多くあります。そのような時は職場の仲間と相談しあい励まし合う事で前に進むことができます。また地域の訪問看護師や多職種の仲間との協働は私が仕事を続ける上で心強く、自身の原動力になっています。

最後に訪問看護ステーションは地域の社会資源の一つです。是非、ご活用ください。

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【訪問介護士 菅谷 さとえさん】地域の暮らしを支えるパートナー 訪問介護士(ホームヘルパー)のお仕事 

住み慣れたご自宅での生活を続ける上で、ホームヘルパーの力は欠かせません。日々の生活を支える訪問介護のサービス内容や、利用者様との関わり方、そして仕事への思いについて、菅谷さとえさんにお話を伺いました。

ご自宅でできること・できないことをサポート

ホームヘルパーが提供するサービスは、排泄や入浴、食事の介助、外出の付き添いなどを行う身体介護と、室内の掃除、洗濯、買い物、調理などを行う生活援助の二つの柱があります。介護は「ご本人ができないこと」を支援するのが基本で、例えば問題なくお風呂に入れる方に入浴介助はつきません。「できること」を活かしながら「できないこと」を支援することで、ご本人らしい生活を送れるようにサポートしています。

 

 「寄り添い」を大切にするコミュニケーション

ホームヘルパーの仕事では、利用者様と信頼関係を築くことが重要です。信頼関係を築く上で大切にしているのは、傾聴の姿勢です。「そうじゃない方がうまくいくのに」と思うこともありますが、否定的なこと言ってしまうと信頼関係が崩れてしまうため、傾聴の姿勢で接しています。初めて利用される方は抵抗を感じる方が多い傾向にありますが、訪問の回数を重ねるうちに心を開いてお話ししてくださるようになり、「信用されているな」と思った際に大きな喜びを感じています。

仕事のやりがいと、続けるための工夫

買い物をしてきた時に「ありがとね、助かったよ」や「菅谷さんがいるから家で生活できるよ」と言っていただいた時など、直接、感謝の言葉をいただくことで、やりがいを感じ、お役に立てていることを実感しています。

また、ヘルパーの仕事は力仕事であり、利用者様と距離が近いので体調管理などのセルフケアを心がけています。新型コロナウイルスの流行時には、感染しないことで、自分が媒介させてしまわないように気をつけました。

不安を抱える方へのメッセージ

「どうせできないだろう」「無理かな」と決めつけずに、まず本人や家族の希望を私たちにお話しして欲しいと思います。「この方のご希望はどうしたら叶えられるのか」という話し合いを専門チームで行っています。もし自宅での生活を希望するのであれば、「どのような生活をしたいか」など具体的な希望を伝えていただき、その希望に寄り添って、実現できるよう全力でサポートしていきます。

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