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公開日:2019年10月16日 更新日:2025年4月23日
HIVは、正しい知識と予防法を知ることで安心につながります。
HIVに感染していても、薬を飲み続けることでエイズの発症を予防したり、遅らせることが可能です。
また、治療により体内のウイルス量が十分に減った状態では、感染力はありません。
HIVの感染力は弱く、社会生活の中でうつることはまずありません。主に3つの経路で感染します。
性行為による感染は、最も多い感染経路です。血液・精液・膣分泌液から粘膜や傷口を通って感染します。性行為におけるコンドームの正しい使用は、HIV感染予防にとって有効な手段です。
注射の回し打ちなどにより注射器や針を共有し、ウイルス量が多い血液が体内に入ることで感染します。
ウイルス量が多い母親から、妊娠中や出産時、授乳時に赤ちゃんに感染します。治療薬や帝王切開などで感染は、ほとんど予防できます。
電車の手すり、握手、咳やくしゃみ、プールやお風呂、同じ皿の料理を食べるなど、日常生活の中では感染しません。また、輸血用の血液や血液製剤は、エイズ抗原検査がされているため、輸血時の心配は、いりません。
HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、それに感染したことをHIV感染といいます。エイズとは、HIVに感染して数年経過し、免疫低下により23種類の指定されたいずれかの疾患を発症した状態です。
令和5年、東京都で新たに届出報告されたHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染者は247件、エイズ(後天性免疫不全症候群)は55件です。
年代別では、HIV感染者、エイズ患者共に、約4割が30歳代で一番多くなっています。
HIVは、感染しても症状がほとんどなく、感染しているかどうかは検査を受けなければわかりません。より早期の発見につながれば、適切な医療を受けることができます。
保健所ではHIV・エイズに対する不安を取り除き、正しい知識を普及するために相談をお受けしたり、匿名・無料での検査を実施しています。
レッドリボン
エイズへの理解と支援のシンボルです。
梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、感染すると全身に様々な症状が出ます。
早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。
性器・口の粘膜の「ただれ」「できもの」「足のつけ根のリンパ節の腫れ」がみられます。
手のひら・足の裏・体に「赤茶色の発疹」がみられます。
全身で「炎症症状」が進行し、心臓・目・神経症状などがみられます。
※感染しても症状がない場合がありますが、感染力はあります。
保健所では、匿名・無料での検査を実施しています。HIV抗体検査と同じ日程で実施しており、同時に2つの検査を受けることも可能です。
性感染症検査の日程
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