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公開日:2024年12月5日 更新日:2024年12月5日

伝染性紅斑に注意しましょう

伝染性紅斑は、令和6年5月上旬より都内での患者報告数が増加しており、11月11日から11月17日(第46週)の1週間における患者報告数は6年ぶりに都の警報基準を超えました。
伝染性紅斑は、ウイルスによる感染症で、特異的な治療法やワクチンはありません。感染予防策としては、こまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの咳エチケットを心がけることが大切です。
伝染性紅斑の患者の約7割は、6歳以下の小児となっていることから、家庭、保育所、幼稚園、学校等においても感染予防策の徹底をお願いします。

伝染性紅斑とは

伝染性紅斑は、皮膚の発疹を特徴とする感染症です。両頬の紅斑がリンゴのように赤く見えることから、「リンゴ病」とも呼ばれています。

感染経路

原因となるウイルスは、ヒトパルボウイルスB19です。
感染経路は、飛沫感染(感染者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれているウイルスを吸い込むことにより感染)や、接触感染(ウイルスに汚染された手で口や鼻などをさわることにより感染)があります。

症状

潜伏期間は約10日です。
まず、両頬に赤い発疹が現れます。続いて手足や体にレース状の赤い発疹が出現します。発疹は1週間程度続き、自然に回復します。両頬に発疹が出現する1週間ぐらい前に、微熱や風邪を疑うような症状が出る人が多く、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。発疹が現れる時期には感染力はほぼ消失します。
伝染性紅斑には、特異的な治療法はなく、対症療法が中心になります。
また、妊娠中に感染した場合、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。

予防

予防接種はありません。手洗いと咳エチケットの徹底が基本です。

  • アルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。
  • 咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおう、場面に応じてマスクを着用する等の咳エチケットを心がけましょう。
  • 妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じることがあります。周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるよう注意してください。

外部リンク

伝染性紅斑とは(国立感染症研究所)(外部サイトへリンク)

伝染性紅斑の流行状況(東京都感染症情報センター)(外部サイトへリンク)

伝染性紅斑が流行、都内で警報基準に達する(令和6年11月21日東京都報道発表資料)(外部サイトへリンク)

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