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公開日:2021年7月18日 更新日:2021年7月18日
足立区の聖火ランナー33人
貝間さん(左)、佐藤さん
7月18日(日曜日)、東京都中央卸売市場足立市場で「東京2020オリンピック聖火リレー点火セレモニー」が行われた。当初予定していた、公道での聖火ランナーの走行は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、無観客のなか、豊島・板橋・北・足立区の順で点火セレモニーのみを開催。会場内ステージで、トーチキスが行われたほか、各区の区長が登壇しあいさつを述べた。
トーチキスでは、区間ごとのランナーが入れ替わり登場し、トーチに灯した聖火をつないでいった。トーチキス終了時には聖火をランタンに納火し、次の自治体の最初のランナーのトーチにはランタンから聖火を点火。足立区では、古性重則足立区議会議長がランタンから最初のランナーに点火し、33人のランナーの最後を務める佐藤英雄(さとうひでお)さんがステージ上の聖火皿へと点火した。
佐藤さんは足立区の金型彫刻師で、聖火ランナーが手にする聖火リレートーチに輝くエンブレムは佐藤さんが彫り上げた金型から作られたもの。トーチキスを終えた佐藤さんは無事に聖火リレーを終えて「ギリシャで採火された希望の炎が私の手掛けたエンブレムのトーチにより、全国を走り、今日、無事に足立区に到着し、感無量。トーチを持って聖火を繋ぐランナーには、良きオリンピック・パラリンピックとなるようにとの思いで繋いでいただきたい」と、下町の匠としてものづくりへの思いと、明日以降のランナーへエールを送った。
近藤やよい足立区長は「残念ながら公道でのリレーはできなかったが、心と心を繋いでいただいた聖火ランナーに心から感謝申し上げる。23日から東京大会が始まるが、今回はテレビでの観戦となる。足立区のゆかりのある4選手などを応援していただき、お一人おひとり感動を胸にオリンピックでの思い出を残していただきたい」とコロナ禍での開催となった大会への思いを込めてあいさつした。
このほか、足立区の聖火ランナーでセレモニーに参加した貝間久慧(かいまひさえ)さんは、「とても緊張した。コロナ禍での開催であったが、スタッフの方や応援してくれる方がたくさんいて、すごく嬉しかった。オリンピック開催に賛否があるなかでとても不安だったが、無事に聖火を繋ぐことができて安心した」と語った。
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