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公開日:2024年1月9日 更新日:2024年1月9日

1月8日(祝・月曜日)、500年以上受け継がれた東京都指定無形民俗文化財「じんがんなわ」が奉納されました

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前年の大蛇を燃やした灰を新しい大蛇の目に入れて継いでいく

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6mを越える大蛇をイチョウ木に奉納

 令和6年1月8日(祝・月曜日)、足立区西保木間にある大乗院において、「じんがんなわ」が奉納された。
 「じんがんなわ」とは、文明年間(1469から1487年)に始まったと言われ、稲わらで編んだ大蛇を地元寺院である大乗院のイチョウの木に奉納する、地域の無病息災を祈念する厄除けの行事。前年の大蛇を燃やした灰を、新しい大蛇の目の中に入れ、毎年継いでいく。
 言い伝えでは、大乗院の薬師堂に住んでいた薬師如来の使いである白蛇が、戦乱の渦中に堂が焼失。以後、白蛇の姿が見られなくなった。すると、付近の人々が飢饉に悩まされるようになり、「白蛇がいなくなったからだ」と考えた村の人たちが、わらで蛇を作って祀り、白蛇の霊を鎮めたとされている。
 この取り組みは、500年以上、地元の方々が受け継いできた。これが認められ、令和4年3月の東京都の審議会で「指定無形民俗文化財」に指定された。
 大乗院正門前では9時頃から、じんがんなわ保存会を中心とした地域の方々が、手際よくわらを編み始めた。今年は初めて、大蛇すべてを「実とらず」のわらを使用した。しめ縄用のわらで実をとらないことから「実とらず」と呼ばれ、わらが青くて柔らかく、見た目が綺麗なのとしなやかで扱いやすいのが特徴。これをつなげていき、胴体を作っていく。
 また、同時に、昨年奉納した大蛇をイチョウの木から下ろし、燃やして灰に。その灰を、今年の大蛇の目の中に入れ、頭の部分を作っていく。
 2時間半ほどかけ、6mを越える大蛇が完成。大乗院の住職が祈祷した後、元のイチョウの木に奉納された。
 保存会副会長である國井氏は、「『じんがんなわ』は、500年も途絶えることのなかった地域の大切な取り組み。今後も、しっかりと後世に伝えていきたい」と話した。

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