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公開日:2024年2月29日 更新日:2024年2月29日
区学芸員による解説の様子
正面柱の龍の彫刻
令和6年2月28日(水曜日)、足立区舎人にある舎人氷川神社で、12年振りに本殿が特別公開された。
本殿は金網のフェンスで囲われているため、普段は間近で観ることはできないが、特別公開ではフェンス内での見学が可能となった。
前回の特別公開は、本殿の昇龍・降龍にちなみ2012年の辰年。12年振り2度目となる特別公開に、公開が始まった10時の段階で約100名が並んだ。本殿では、区学芸員の解説のもと、来場者は目の前の建築美を堪能した。
また、特別公開を記念する御朱印(先着1,000枚)が1,000円で販売され、見学後の来場者の多くが購入していた。
舎人氷川神社の代表総代である平柳義雄氏は、「多くの方にお越しいただき、とても光栄である。先人たちが守ってきたように、この素晴らしい建築美を我々も後世に残していきたい」と話した。
2日間ある特別公開の初日には、約800名が来場。次回は、3月3日(日曜日)に公開予定。
※ 舎人氷川神社は、鎌倉時代初期の正治2年(1200年)に、さいたま市の氷川神社を勧請(かんじょう:分霊をまねくこと)したと伝えられている。昭和57年(1982年)には、足立区登録有形文化財に登録された。
舎人氷川神社の現在の本殿は、天保7年(1836年)の建築で、総欅(けやき)造り、柾目(まさめ)の素材を集めて造営されたもの。正面両端柱の昇龍・降龍のほか、正面扉の唐獅子や牡丹、左側面の八岐(やまた)の大蛇(おろち)退治、背面の天の岩戸開き、右側面の天孫降臨など、全面が見事な彫刻で飾られている(作者不詳)。
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