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公開日:2026年1月15日 更新日:2026年1月15日
稲わらを編み大蛇の頭を作るじんがんなわ保存会の増田さん
6メートルを超える大蛇をイチョウの木に奉納
令和8年1月12日(祝・月曜日)、足立区西保木間にある大乗院(西保木間2-14-5)において、「じんがんなわ」が奉納された。
「じんがんなわ」とは、文明年間(1469から1487年)に始まったと言われ、稲わらで編んだ大蛇を地元寺院である大乗院のイチョウの木に奉納し、地域の無病息災・五穀豊穣を祈願する厄除けの行事。前年の大蛇を燃やした灰を新しい大蛇の目の中に入れ、毎年継いでいく。
言い伝えでは、大乗院の薬師堂に住んでいた薬師如来の使いである白蛇が、戦乱の渦中に堂が焼失して以降、姿が見られなくなった。すると、付近の人々が飢饉に悩まされるようになり、「白蛇がいなくなったからだ」と考えた村の人たちが、稲わらで蛇を作って祀り、白蛇の霊を鎮めたとされている。
この取組みは、500年以上地元の方々が受け継いできた。これが認められ、令和4年3月の東京都の審議会で「指定無形民俗文化財」に指定された。令和7年12月時点で足立区では唯一の指定。
大乗院正門前では午前9時頃から、じんがんなわ保存会を中心とした地域の方々が手際よく稲わらを編み始めた。次々と人が集まり総勢25名ほどが大蛇の作成に参加した。最近、近所に引っ越してきた家族も子どもを連れて参加し、子どもたちは分厚く編まれた稲わらに興味津々の様子であった。
同時に、昨年奉納した大蛇をイチョウの木から下ろし、燃やして灰に。その灰を今年の大蛇の目の中に入れ、頭の部分を作っていった。
2時間半ほどかけ6メートルを超える大蛇が完成。大乗院の住職が祈祷した後、元のイチョウの木に奉納された。
保存会副会長である國井氏は、「『じんがんなわ』は、500年以上雨や雪、戦争中でも途絶えることなく続けてきた大切な行事。これからも同じように継承していきたい」「地域の方には、このような伝統行事があることを知ってもらい、興味があればぜひ参加してほしい」と話した。
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