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公開日:2025年12月23日 更新日:2025年12月23日
子どもたちの質問に回答する古崎倫太朗選手
バスケットボールを通じて子どもたちは交流を深めました
令和7年12月12日(金曜日)、都立花畑学園にて、花畑学園の1から3年生約30名と区立花畑第一小学校の3年生約50名が、パラアスリートとともにパラスポーツを体験した。
都立花畑学園は、肢体不自由教育部門(小学部・中学部・高等部)と知的障害教育部門(小学部・中学部)を併置する特別支援学校。校外行事や学園祭などで、地域に愛され地域と共に発展・成長していく学校づくりに取り組んでおり、校舎の近い区立花畑第一小学校とは日頃から交流を行っている。
あいおいニッセイ同和損害保険(株)所属のパラアスリートを招き実施する体験会は、今回で3回目。昨年同様、令和4年に開催されたIWBF男子U23車いすバスケットボール世界選手権大会で日本初の金メダル獲得に貢献した古崎倫太朗(ふるさき りんたろう)選手が講師として招かれた。
◆開会式・質問コーナー
古崎選手の挨拶では「自分の夢に向かって何をしていくべきか」「壁にぶつかっても負けじと頑張ってほしい」「これからのいろいろな出会いを大切に」という思いを、古崎選手が大切にしている言葉「You only live once(あなたの人生は一度きり)」の紹介とともに伝えられた。質問コーナーでは「いつから車いすバスケットボールでの夢を持ち始めましたか」「車いすバスケットボールで難しいことはなんですか」など子どもたちから多くの質問が飛び出し、古崎選手は一つひとつ丁寧に回答した。
◆車いすバスケットボール体験
まず、花畑第一小学校の子どもたちが車いすに乗る練習を行った。初めから上手に漕いだり、クルクル回る子どももいれば、なかなか動かせない子どももいた。動かすのに苦労している子どもには、古崎選手が直に手を添え、漕ぎ方を教えていた。
次に、両校の子どもたちが一緒にチームを作り、パスをつなぎゴールを目指した。花畑第一小学校の子どもたちが膝の上にボールを乗せパスをつなぎ、最後のゴールを花畑学園の子どもが決めると、会場全体から拍手があがった。ボールを入れるのに苦労している子どもには、「がんばれ!」の掛け声と一緒に花畑第一小学校の子どもたちがゴールを傾け、アシストしていた。
◆ボッチャ体験
区に登録しているパラスポーツボランティアや花畑学園の教員などが審判となりボッチャ体験も行われた。的あてゲームで楽しく交流した後、試合形式のチーム対抗戦を実施。白熱した試合の中でも、花畑学園の子どもたちがランプ(自力でボールを投げるのが困難な方が投球に用いるレーン型補助具)を使ってボールを転がすときには、花畑第一小学校の子どもたちも積極的にランプを置く角度を調整するなど、協力しあう姿が見られ、楽しみながら交流を深めていた。
◆閉会式
司会から「今日の車いすバスケットボールとボッチャの体験は楽しかったですか」と子どもたちに質問を投げかけると、「楽しかった」と拍手があがった。最後に、子どもたちから体験会の準備を行った「あいおいニッセイ同和損害保険(株)」やパラスポーツボランティアへ「ありがとうございました」と感謝の言葉が伝えられ、体験会は終了した。
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