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公開日:2021年7月19日 更新日:2021年7月19日
「笑顔あふれる街に」との思いで育てました
駅員も飾りつけのお手伝い
東武スカイツリーライン梅島駅で、第九中学校の生徒が育てたヒマワリが咲いている。「夢のひまわりロード計画」の一環として、同校が同駅や駅前通りの商店街の店頭で7月初めから、咲き始めの頃のヒマワリを順次持ち込み、利用客や地元の方々を楽しませている。
7月15日(木曜日)は、同校の生徒会で担当する6人が梅島駅を訪問。5月からプランターで育てたヒマワリ30本を駅職員らも手伝い、駅構内に並べられるとともに、“笑顔があふれる街に”との思いのもと生徒が描いたポスターも張り出された。突然のヒマワリの登場に、駅の利用客の中には足を止め、撮影する方もいた。
同校では令和2年に、東日本大震災を忘れないために自分たちができることとして、「福島ひまわり里親プロジェクト」から震災復興のシンボルであるヒマワリの種を購入。同校がヒマワリの“里親”となって育てている。昨年は同校の校内でのみ栽培し見頃を迎えたが、令和3年は生徒会において、地域でもヒマワリを楽しんでもらえるようにとの想いから、初めて駅等に置くことが決定。梅島駅を含め、周辺エリアが360本のヒマワリで彩られる。
1日に約2万9千人の乗降客が利用する梅島駅の神崎和幸駅長は、「駅構内がヒマワリを置くことで明るい雰囲気になった。生徒たちがここまで大事に育てたので、水やりなど管理は我々がしていく」と話した。
生徒会の蛭田英美(ひるたえみ)さん(中3)は、「地域を笑顔にすることが大事だと思っている。昔よりも学校と地域、地域同士の関わりが少なくなってきたことを感じているからこそ、ヒマワリを通じ、つながりを大切にしていきたい」と願った。
今後、見頃を終えたヒマワリは同校へ戻し、種を収穫。福島へ送られた種を現地の方が咲かせることにより、雇用、教育、観光の発展へとつなげ、“里親”と福島との絆を深めていく。
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