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公開日:2021年6月19日 更新日:2021年6月19日
冒頭あいさつする長村さん(左)と茂田さん
制度周知のパネルを見る参加者
6月19日(土曜日)、東京芸術センターにおいてLGBTQに関連した映画の上映会「足立レインボー映画祭」が開催された。区が本年4月1日に開始した「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」の宣誓第1号となった長村(ながむら)さん、茂田(もだ)さんが中心となって実行委員会を設立し実施。入場無料で318名の方が来場した。「足立レインボー映画祭」は「レインボーフラッグ」がLGBTの社会運動を象徴する旗として使われていることから、名付けられた。
冒頭、両名から「同制度が制定された足立区で、LGBTQへの理解促進のために映画祭を企画した。映画やトークショーを通じていろいろな人がいることを知り、何かを考えるきっかけになれば」と開催への思いを説明。近藤足立区長からは「議員の発言が基となり、要綱を作るため、長村さんをはじめ多くの方にご意見を伺った。その際、『当事者として足立区に住むことが怖い』というご意見に区長として責任を感じた。要綱制定が終わりではなく、ここからが正念場。まずは教育現場での理解促進を図っていきたい」とこれまでの経緯と今後の展開について話した。
映画祭は、「カランコエの花」「チョコレートドーナツ」「ラフィキ:ふたりの夢」の3作を上映。各作品の上映後に専門家によるトークショーが開催され、「思いやりをもって接しても、相手が求める思いやりとずれることがある。悪気がなくても、偏見や差別的な態度『マイクロアグレッション』には気を付けてほしい」と参加者に理解を求めた。
参加者からは、「社会問題として関心があった。関連する本を読んで知識はあったが、当事者とその周囲の状況を知ることで理解を深めることができた。優しさのつもりでかけた言葉が誰かを傷つけてしまうことに気付かされた」などと感想が聞かれた。
実行委員会の茂田さんからは「映画祭開催のチラシを広く配布したが、実際にどれくらい区民の方に関心を持ってもらえているか実感がなかった。映画祭に参加していただいた方が、映画やトークショーの話に頷く様子を見て、目に見えて興味、関心を持ってもらえていることを知って嬉しかった」と話し、今後もLGBTQへの周知と理解を求めていきたいと話した。
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