ホーム > 区政情報 > 広報・報道 > ニュースリリース > 2021年 > 2021年9月のニュースリリース > 交通事故で長男を亡くしたご遺族が綾瀬警察署員に向け講演をしました

ここから本文です。

公開日:2021年9月22日 更新日:2021年9月22日

交通事故で長男を亡くしたご遺族が綾瀬警察署員に向け講演をしました

全国各地で謙ちゃんの朝顔が咲いています

全国各地で謙ちゃんの朝顔が咲いています

青信号でも右・左・右を見て確認してね

青信号でも右・左・右を見て確認してね

令和3年9月21日(火曜日)、警視庁綾瀬警察署において「犯罪被害者遺族の心情」と題した講演会が開催された。同署員約60名を対象に、平成28年2月に足立区綾瀬の自宅近くで長男(当時小学1年生)を交通事故で亡くした高田香(たかだかおり)さんが登壇。事故当日の様子や、高田さんが抱く希望についてスライドを使い講演した。高田さんは2018年から講演を始め、現在、全国の警察署、警察学校、中学校、高校など約50回に上る。事故現場を管轄する同署において初の登壇となった。
冒頭、事故当日から裁判までの当時の記録を朗読。長男・謙真(けんしん)くんの学校からの帰りを待っていた高田さんは事故の一報を聞き、気が動転し、恐怖を覚えたという。「一番辛かったのは、どんなに努力しても謙真は帰ってこないという現実」。そんな中でも、高田さんの励みになったのは、当時14歳の姉が友達の支えもあり学校に通い続けられたことや、ママ友や近所の方が声を掛けてくれたこと。また、被害者支援都民センターの職員からは、加害者を憎むよりも今後交通事故を起こさないことにエネルギーを使うよう導かれ、現在の講演活動につながったという。「事故など被害に遭って閉じこもりたい気持ちもあるが、まずは人と会って話すことが大切」と自身の経験から被害者を支える言葉を贈った。
高田さんは事故後、謙真くんが“遺した”朝顔の種を発見したことから、「謙ちゃんの朝顔が交通安全のシンボルになってほしい」と強く願った。通っていた小学校やご近所、同署や高田さんの講演先などに種を分け、全国各地で色とりどりの“謙ちゃんの朝顔”が咲いている。今回の講演会でも、演台脇には高田さんから分けてもらった種で育てた朝顔が咲き誇っていた。講演に“花”を添えるため鉢を暗室に移動し、開催に合わせて開花するよう署員が工夫を凝らした。
高田さんから署員に向け、「事故直後の被害者はパニックになっている。暗く落ち込んでいる被害者だけでなく、加害者にも警察官の明るく強い心で照らしてほしい」との希望が伝えられた。また、「私は足立区が大好き。“美しい街は安全な街”を掲げる区の『ビューティフル・ウィンドウズ運動』のように、日本が花いっぱいになれば交通事故も減っていくと思う」と願った。
この日、講演に先立ち、「交通安全の朝顔キャンペーン」と題し、同署から委嘱を受けた高田さんが「交通安全の朝顔一日大使」を務めた。高田さんは “謙ちゃんの朝顔”の説明と種を通行人に手渡すとともに、交通安全を呼びかけた。

こちらの記事も読まれています

 

お問い合わせ

政策経営部報道広報課地域情報担当

電話番号:03-3880-5816

ファクス:03-3880-5610

メールフォーム

メールでお問い合わせいただく場合、お使いのメールアドレスによっては、返信することができません。
くわしくは「足立区からメールを送信できないメールアドレス」をご覧ください。

all