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公開日:2016年3月22日 更新日:2016年3月22日
【葛飾北斎 冨嶽三十六景「隅田川関屋の里」】
富士山を主題とした葛飾北斎の「冨嶽三十六景」(実はシリーズ名より10点多い46作品からなっているそうです)は、浮世絵の名作として知られています。この中に千住を題材にした作品が三つ含まれていることをご存知でしたか?このたび作品が描かれたと思われる場所に、NPO法人千住文化普及会が「公益信託あだちまちづくりトラスト」の助成金を受け、足立ブランド認定企業の協力によって顕彰碑を設置しました。街歩きの際はぜひご覧ください。
一つは「従千住花街眺望ノ不二(せんじゅはなまちよりちょうぼうのふじ)」。現、南千住側の日光街道から新吉原遊郭を描いたもので、大橋公園(千住橋戸町千住大橋々台敷)内に設置しました。
二つ目は「武州千住(ぶしゅうせんじゅ)」。墨堤通り沿いにあった元宿圦(もとじゅくいり)という水門と、駄付モッコという草や土を運ぶ網かごを載せた荷馬が描かれており、帝京科学大学千住キャンパス(千住桜木2-2-1)入口付近に設置しました。
三つ目は「隅田川関屋の里(すみだがわせきやのさと)」。現在の墨堤通り沿いを疾走する早馬が描かれています。場所は千住仲町の氷川神社南側付近と考えられますので、千住仲町公園(千住仲町28-1)内に設置しました。
現在の街並みから当時の浮世絵の景色を思い描くことはなかなか難しいことではありますが、想像力を駆使しつつ街歩きを楽しむのも一興です。
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